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岡山市立曽根小学校 教育講演会 「子どもの姿勢を考える」

福本智恵子

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テーマ:講演・研修会

岡山市立曽根小学校 教育講演会

「子どもの姿勢を考える」
~体力・学力・脳の働き~


岡山市立曽根小学校


周りには田んぼが広がるとてものどかな風景の小学校です。
講演会は保護者、5・6年生に加え、地域の方も参加され、
小学校と地域とのつながりの深さがうかがえました。


姿勢のお話の前に肩こりや腰痛について尋ねてみました。
大人も子どももかなりの方が肩がこり、腰が痛いようです。
特に腰が痛い子どもは半数近くいました。

小学生から腰痛???


保護者の方々が肩こりや腰痛を感じ始めたのは、多くは大人になってから。
最近では中学生や高校生の頃からという方もありますが・・

今では、小学生から肩こり、腰痛です。
これは姿勢の悪さと大いに関係があります。

椅子に座ると、浅めに腰かけ、背中は背もたれに預け、顎を上げている。
両脚は開いて、膝はだらしなく広げている。
誰が見てもよい姿勢とは言えませんが、本人にすれば「この座り方が楽だから」。

この座り方を横から見ると、腰から背中は丸くなり、頭は前に突き出ている姿勢。
重たい頭を支えようと、首の後ろから背中にかけての筋肉は常に緊張状態です。
当然硬くなって血流も悪くなります。
だから肩が凝るのです。

骨盤は後ろへ倒れ、腰も丸くなっています。
本来は背骨はS字カーブなのですが、この姿勢の背骨はC字カーブです。
上半身の重さは腰や骨盤の仙骨に乗っかり、支えるために働く筋肉は機能していません。

つまり、骨や関節には必要以上の負荷がかかり、働くはずの筋肉が機能していないため、
働かなくてもいい筋肉が過剰に緊張を強いられている状態なのです。
だから肩や首が凝る、背中が痛い、腰が痛いという不定愁訴が生じるのです。


骨や関節が正しい位置に並び、支える筋肉がその姿勢を保つために必要な力を発揮すれば
見た目も美しく、痛みや凝りを生じることはありません。

そのためには正しい姿勢が自然にできること。
意識をしてどこかに力を入れて正しい姿勢をすることではありません。
これをしても3秒しか保てません。
それでは全く意味がないのです。


大人が子どもに「背すじを伸ばしなさい!!」と声をかけることはある意味必要ですが、
効果的ではありません。

意識をしなくても、自然に、楽に正しい姿勢ができるからだづくりをすることで
無意識に正しい姿勢になります。
座っても、立っても、動いても、どのような動きにも安定して支えて動けるからだづくりは
子どもも大人も必要。

まだまだ成長段階にある子どもは、今のままの姿勢やからだの使い方で
骨格が作られることは、決して望ましいことではありません。
正しいからだの使い方・動き方はいつからでも変えることができます。
特に子どもは将来を考えると早い段階で身につけさせたいですね。

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福本智恵子
専門家

福本智恵子

Cosmos(コスモス)

「良い姿勢」とは「まっすぐ立つ」こと。それはヒトが生まれたときに遡る。約1年間をかけた発育発達過程を、赤ちゃんから大人まですべての人が学習・実践でき、「良い姿勢」と「効率の良い動き」が作れます

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