玉野市立大崎小学校学校保健委員会講演「正しい姿勢で集中力を高めよう！」

玉野市立大崎小学校学校保健委員会講演会

「正しい姿勢で集中力を高めよう！」
～よい姿勢は生きる力～

学校では保健室によい姿勢や背骨が曲がった写真など、ポスターとともに
分かりやすいポイントが掲示されています。
体力測定時には姿勢についての学習が行われ、姿勢が悪いとどのような影響があるのか
ということを学んでいます。

では、子どもの姿勢について、家庭ではどのように見ているのでしょう。
勉強、食事、テレビを観る場面での姿勢についての調査が行われ、
改めて子どもの姿勢を見てみると、今まで気づかなかったことも見えてきたようです。

今後は声をかけていこうと思われた保護者もあるようですが、果たして声をかけるだけで
姿勢は良くなるのでしょうか。

答えは・・

「ＮＯ」です。

声をかけた時は、一瞬よい姿勢をしますが、すぐに元通り。
たぶん持続できるのは数秒。

この繰り返しで次第に姿勢がよくなっているのであれば、今は声をかけることもないでしょう。
しかし、何年も何年もずっと言い続けるけど、全く姿勢は良くならない。
それどころかどんどん悪くなる一方。
次第に保護者の方が「言っても無駄」と思い、言わなくなることもあるようです。

なぜ、声をかけただけでは姿勢が良くならないのでしょうか。

それは、よい姿勢を保つためのからだの働きが弱いから。

「猫背になるのは背筋が弱いから。」
「筋肉が無いからグニャグニャする。」
「足の筋肉が弱いからよく転ぶ」
など、姿勢が悪かったり、転びやすいのは「筋肉の働き」が弱いせいだとと思いますか。

間違いではありませんが、私たちのからだを支えて動かすためには、筋肉以外にも重要な
役割を持っているものとの連携が必要なのです。
それは「骨」や「神経」です。

見た目の姿勢というのは、「骨」がどのように並んでいるのか、です。
「筋肉」は「骨」に付着しています。
「骨」単独では動くことができませんが、「Ａという骨」と「Ｂという骨」に付着している
「筋肉」が収縮・弛緩することで、「骨」が動くのです。
つまり、何かしらの動作が行われるのです。

「筋肉」は「神経」によって動かされます。
脳からの指令や、脊髄での反射によって、私たちは「筋肉」を働かせているのです。

普段、無意識に行っている動作や姿勢が、本来のからだの機能を最大限に
発揮できるものであれば、姿勢はよいだけでなく、運動能力もどんどん高まるでしょう。

しかし、無意識の動作や姿勢が、関節の可動域が狭かったり、捻じれて動かしてるけど、
それが間違っているとは認識していなかったら・・
例えば、座っている時に、右に傾いて、右に捻じれたまま過ごすと、姿勢はどうなるでしょう。

「筋肉」を鍛える前に、姿勢や動きについて、何が正しくて、何が間違っているのかを
知ること、気づくこと。
その上で、筋肉を動かし、正しい関節の動きや動作をからだで覚えることです。

子どものことは見えても、大人は自分に気づいていないかもしれません。
現状を知って、正しいからだの使い方を繰り返し学習することで、
子どもも大人もよい姿勢を保つためのからだの働きを高めることができるのです

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