介護の仕事による腰痛の予防と改善に必要なお腹の筋肉の働き
RSKラジオ金曜日の午前中の「こんにちは赤ちゃん」にて、
遠藤寛子アナウンサーと滝沢忠孝アナウンサーのコーナーに
声の生出演をさせていただきました。
「マタニティママの姿勢を改善しましょう!!」とのテーマで、
「妊婦さんの姿勢について」と「簡単な腰痛改善の方法」をお伝えしました。
ラジオ放送をお聴き逃しの方に、お話の内容をまとめてみました。
まずは、「姿勢」がなぜ大事なのかについて。
ほとんどの方は姿勢が大事と思っていますし、
悪いよりは良い方がいいと思っています。
それは見た目の要素が大きいのかもしれませんね。
しかし、もっと大事な事があります。
それは「動く」こと。
私たちは起きてから寝るまで、様々な動作をしています。
寝ている時も寝返りなどをして動いていますね。
つまり、24時間動いているのです。
「姿勢」というのは、この「動き」に大きく関わっています。
動くためには筋肉が伸び縮みをして、関節を動かします。
体中のあらゆる関節が動くことで、私たちは24時間動くことができます。
筋肉はゴムのようなものだと想像してください。
引っ張れば伸び、緩めれば元に戻ります。
ある筋肉は伸びっぱなしで縮むことができなくなっている、
またある筋肉は反対に縮んだまま元に戻ることができなくなっている。
そうなると関節は動きにくくなりますね。
からだの一部分だけの問題ではなく、からだ全体にその影響は広がっていきます。
さて、マタニティママの姿勢はどうでしょうか。
一番大きな変化はおなかが大きくなることですね。
赤ちゃんの成長とともに、ママのおなかは大きくなり、前にせり出していきます。
すると、今までとはバランスのとり方が変化するので、それに対応しようとします。
おなかが前に突き出ると、前にひっくりかえらないように腰を反らして、
上半身をやや後ろに倒した姿勢を取るようになります。
背中や腰の筋肉はこの姿勢を取り続けるために、常に縮みっぱなし。
すると硬くなり、伸びにくくなり、動きにくくなってきます。
また、コリや痛みにつながる可能性も出てきます。
マタニティママではなくても同じ姿勢を取り続けると、どこかに痛みを感じたり、
動き始めが固い感じで動きにくさを経験したことはありませんか。
妊娠中は徐々に変化するとしても、数ヶ月間継続しているのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
まず、硬くなっている腰回りをほぐしましょう。
仰向けに寝ます。
両膝を抱えて胸の方に引き寄せます。
おなかにぶつからないように膝を開いて、おなかの横に持ってくるようにします。
小さくゆっくり揺すります。
引き寄せる⇔戻す、という動きで、膝が3~5cmくらいの範囲で動きます。
繰り返し行なうことで、腰のあたりの緊張が緩んで楽になってくるのを感じます。
「気持ちいい~」と感じられたらしばらく続けましょう。
次に、太ももの内側を伸ばします。
これはお産の為にも必要です。
両膝を左右に広げます。
両手を膝や脛にあてて、ゆっくりと股関節を開きます。
ジワァ~っと、ゆっくり開いたり閉じたりを繰り返します。
太ももの内側、付け根のあたりが少し伸びている感じを味わいます。
最後に、ゆっくり呼吸をします。
口からフゥ~~と長~く息を吐きます。
これは姿勢を支える筋肉を活性化させる目的があります。
いずれも、どこかに痛みを感じたり、気分がすぐれない場合は中止してください。
現代は便利になり過ぎていて、あまり動かなくても生活できるようになっています。
マタニティママに限らず、使いすぎて傷めている方よりも、
「使わなさ過ぎて」コリや痛みを感じる方の方が圧倒的に多いと感じます。
ただ動けばいいのではなく、効率よく動く、
そのための姿勢づくりはすべてのヒトに生まれつき備わっています。
おなかの中から始まって、生まれてからすぐに姿勢づくりをしています。
自分のからだの取り扱い、少し知るだけでとっても軽く、楽になります。
あなたのからだの可能性はまだまだ眠っていますよ。
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毎日、赤ちゃんに会える日を楽しみにしていることでしょう。
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