シニア世代孫育てセミナー 「赤ちゃんの発達」から学ぶ「おとなの姿勢」
「楽しく体を動かして~ロコモティブ・シンドロームの予防」
井原市保健センター主催の愛育委員・栄養委員研修会で講師を務めました。
『ロコモティブ・シンドローム』について、最近では新聞やテレビで
目にする機会が増えてきました。
しかし、『メタボリック・シンドローム』ほどは浸透していないようで、
「ロコモティブ・シンドロームをご存知ですか」の問いに対して、
「初めて聞いた」
「ドコモ?」
という返答があるのが現状です。
『ロコモティブ・シンドローム』は、『運動器症候群』といわれ、
「運動器の障害による要介護の状態や要介護リスクの高い状態」のことをいいます。
以下のような状態にある方はすでに『ロコモティブ・シンドローム』であると
云えるでしょう。
・変形性関節症
・変形性脊椎症
・骨粗鬆症による円背
・脊柱管狭窄症
・骨折など
診断を受け治療をしている、または、症状が安定しているため特に治療はないなど、
関節等の病気を抱えている方はかなり多くなっています。
そのような方々が「要介護のリスクが高い」と思っているでしょうか。
「介護されないようにしたい」
「介護されるなんて遠い先の話」
「今は介護する側で、自分が介護されるとは思わない」
と、要介護のリスクがあるとは思っていないようです。
しかし、今の状態が続くなら、あるいは悪化していくなら
要介護のリスクは高まっていく、またはすでに高まっているのが現状です。
だから、これ以上進行させないで、少しでもリスクを減らしていきましょう、
ということなのです。
そのためには、現状に気づく必要があります。
最初に挙げた関節・脊柱・骨折などのすでに診断されている場合は分かりやすいですね。
まだ、病院に行くほどではないけど、時々膝が痛むとか、
歩くのがしんどくなってきたなど、なんとなくからだの衰えを感じている場合は、
ロコチェックを行ってみましょう。
【ロコチェック】*公益社団法人 日本整形外科学会より
1・片足立ちで靴下がはけない
2.家の中でつまずいたり滑ったりする
3.階段を上るのに手すりが必要である
4.横断歩道を青信号で渡りきれない
5.15分くらい続けて歩けない
6.2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難
(1リットルの牛乳パックを2本くらい)
7.家のやや重い仕事が困難である
(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
さて、いくつ該当しましたか。
ひとつでもあてはまれば、『ロコモ』である心配があります。
「まぁ、これくらいはできると思うからあてはまらないだろうな」
という方はもしかしたら見落とす可能性があります。
例えば、毎日立って靴下をはく方は実践されているので、
「できる」「できない」は明らかです。
でも座ってはく方は「できるつもり」かもしれません。
実際に行なってみてから「できる」「できない」を判断してください。
その他の項目についても、「できるつもり」と思ったものは、
実際にやってみましょう。
現状を知るためには実践してから判断されることが賢明ですね。
ロコチェックで安心しないでください。
その前の段階にも気づくと、要介護になるリスクはかなり減る可能性があります。
詳しくは≪後編≫でお伝えします。
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【ロコモ・メタボの予防と改善の教室案内】
●《フットセラピー&姿勢・肩腰膝の体調改善教室》
http://mbp-japan.com/okayama/cosmos/seminar/263/
姿勢、肩コリ、腰痛、膝の痛み、冷え、足のつり、むくみ、低体温、自律神経など、
からだとこころの調子を調えます。
今まで感じた痛みやコリ、重さ、だるさなどが感じなくなり、
不調が軽減され、心身ともに健康を取り戻すことができます。
姿勢・代謝改善のコンディショニングによって、からだが軽くなり、
バランスがよくなり、スムーズな動きができるようになります。
からだの不調はこころの不調にもつながります。
からだのアンバランスは動きのアンバランスにもつながります。
これらの不調やアンバランスを調えることは、長い人生の先の要介護のリスクを
減らし、健康寿命を伸ばします。
年齢は関係ありません。若くても不調のある方はリスクが高まるのです。
気づいた時から始めましょう。
早ければ早い方が快適で楽しい時間を多く過ごすことができます。
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山陽新聞カルチャープラザ 本部事務局
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