正しい姿勢で集中力を高めよう!@倉敷市立南中学校①姿勢教育の必要性
大阪府吹田市立の小学校3年生の親子行事に講師として招いていただきました。
保護者・児童と担任の先生方に「姿勢が良くなる体操(アクティブ・コンディショニング)」
を実践していただきました。
姿勢についての理解と実践によって自分のからだを感じることで、
今後の姿勢や生活習慣の見直しなどを親子で考えていただく機会になったようです。
小学生のお子さんの姿勢については、
ほとんどの保護者の方が「うちの子は悪い」といわれます。
具体的には、
「字を書く時にからだがどんどん前に倒れる」
「斜め横からノートを見ている」
「目がノートに近い」
「机にベチャっとからだをくっつけている」
「肩が前に出ていて、巻き込んだようになっている」
そのような姿勢やからだの使い方を何とかしたいと、
よい方法があると聞けばその都度いろいろな事を試して来られたようです。
例えば、
「悪い姿勢を見たらすぐに声をかける」
「背中を伸ばすように手で直す」
「胸を張れるように、肩を後ろに引いて固定するバンドのようなものをつける」
「体操教室に通わせる」
しかし、効果はなし・・・というのが現状のようです。
未だに解決しない子どもの姿勢について何とかしたい、なんとかせねばと、
役員の方全員一致で今回の依頼に至ったとのことでした。
子どもも大人も一緒に姿勢を考えることが大切です。
家庭でもできること、学校でもできることを学び、実践法を知り、
継続して実践することで姿勢は変わります。
意識しなくてもよりよい姿勢が無意識に身につきます。
「姿勢が良くなる体操(アクティブ・コンディショニング)」の実践の前に、
■ 姿勢とは
■ なぜ、姿勢が悪い?
■ どうすればいい?
をスライドを見ながら子どもも大人もお勉強です。
そういうことだったんだ~と理解できれば、
日常でのほんのちょっとした意識によって自分で変えることはできます。
また、気づかないまま行なっていたことが、
いまの姿勢に悪影響を及ぼしていることに気づくと、
何をしたらいいかが見えてきます。
いろんな方法を試しても改善されなかった姿勢も、体操をすると明らかに変化します。
そして、正しく座るととてもきつくしんどかったのに、楽に座れるようになります。
姿勢を無理やり矯正したり、運動でからだを動かすのではなく、
姿勢がどのようにして作られたのかを知り、
それを実践することで自ずと変化するのです。
子どもも大人も同じ動きで「姿勢が良くなる体操(アクティブ・コンディショニング)」を楽しみました。
前半は「きつい!」という声も聞こえてきましたが、
本来働くべきところが働かず、
動くべきところが動いていないから、
よい姿勢が取れなかっただけのことです。
よい姿勢にためには『体幹』の働きがとても重要です。
あまり意識していない、使えているのかどうかも感じていない『体幹』。
実はほとんど使えていない、働いていないということが、
体操を通じて痛感されたようです。
なんでもいいから運動したり、からだを動かすのではなく、
「姿勢」を理解した上で実践すると、
こんなことでいいんだ・・ということがはっきり理解できます。
「姿勢が良くなる体操(アクティブ・コンディショニング)」の前後で、
姿勢や動きの変化を感じました。
大人が見た子どもの姿勢の変化、自分で感じた姿勢の変化や動きの変化、
特に、「軽い」「速い」「高い」「真っすぐ」「やりやすい」など、
姿勢が良くなることが動きにもつながっていることを感じました。
保護者からは、
「親子でいっしょに楽しくできたことが良かった」
「大人もこんなに変わるんですね」
「自分のからだや姿勢にも意識を向けます」
「生活環境を見直す必要があることに気づきました」
など、今後の課題も見つかり、前向きに取り組む意識の高まりを感じました。
先生からは、
「肩こり、腰痛がスッキリしました」
「結構しんどくて、自分のことでいっぱいいっぱいでした」
「子ども達が楽しんでいたので授業に取り入れていきます」
家庭も学校も、「姿勢」に関してお互いが共通の認識を持つことで、
大人の意識が変わり、子どもの姿勢がよくなっていくことでしょう。
また、「よい姿勢」は「生きる力」にもつながっています。
子どもの健やかな成長は大人次第なのかもしれませんね。