授業に使える!体づくり運動&あ・そ・びで児童の姿勢改善と集中力向上 @小学校教諭向け研修会 前編
岡山県瀬戸内市立の小学校のPTA研修会に講師として招いていただきました。
児童と保護者がいっしょにできる内容とのことでお話をいただきましたが、
全校児童が参加ということで全ての先生も参加してくださいました。
また、近隣の幼稚園の園児や先生もお兄ちゃん・お姉ちゃんや保護者の方と一緒に
体操を楽しみました。
短時間でしたが、校長先生、教頭先生を始め、担任の先生や養護の先生も
大変教育熱心で、子ども達の事を一生懸命に思っていらっしゃるお気持ちが
伝わる学校でした。
PTA役員の方から今回のお話をいただいた時に、いろいろとお話を伺うと
やはり「子どもの姿勢が気になるんです」ということでした。
また、通知表にも姿勢に関する項目もあり、
学校での姿勢が保護者の方にも目に見える形で伝わる分、
余計に気になるとのことでした。
姿勢が良くなるアクティブ・コンディショニング
『子どもの姿勢を考える
~体力・学力・脳の働き~』
というテーマで、全員に姿勢についてのお話と
体操「姿勢が良くなるアクティブ・コンディショニング」を行ないました。
良い・悪いとは思っても、具体的に何がいいのかがはっきりわからないまま
判断していることが多いため、客観的な指標をお伝えしました。
よい姿勢 = 姿勢の基本の“き” =まっすぐ立てる =ヒトの基本機能
まっすぐ立てているかどうかも分からないまま日常生活を送っています。
実際に各自でそれを感じていただくと、今まで気づいたことがない
自分のからだの気づきがたくさんあったようです。
また、子どもにもはっきりと分かる指標で、親子でお互いの姿勢を客観的に
見ていただきました。
子どもの事ばかり気になっていましたが、保護者も先生も指摘されるところが
多々あったようです。
肩こり、腰痛、膝の痛み、冷え、お腹まわりについて尋ねてみたところ、
手を挙げるのは大人ばかりだと思っていましたが、児童の手も挙がりました。
肩こり、腰痛に比べ、膝の痛みを感じる児童が多かったのは予想外でした。
それも3年生以降の中・高学年に多かったです。
前半のお話では、姿勢が崩れる理由、生活環境における要因、
大人の経験と子どもの経験の違いなど、先生にも保護者の方にも
知っていただきたいことをお伝えしました。
学校では見えていることも、家庭では保護者の目に映っていないことも多くあります。
後半の「姿勢が良くなるアクティブ・コンディショニング」では、
大した動きではないけれど、普段あまり使っていないところが多いのか、
なかなか大変そうな様子が見られました。
そんな大人達にくらべ、子ども達は元気よくたくさん動いてくれました。
まだまだ動き足りないようでした。
保護者からは、
「腰が軽くなった」
「体がふわっと軽い」
「お腹が引き締まった」
「子どもの姿勢が良くなった」
児童からは、
体操座りが「めっちゃ楽!」
立位で「足の裏がベチャっとした」
片足立ちが「グラグラしない」
かけっこが「速くなった、軽い」
ジャンプが「軽く跳べた」
こんな声があちこちで聞こえてきました。
今回のお話と体操で先生も保護者も子どもを見る目や意識が変わり、
子どもも自分自身のからだがよく分かるようになったでしょう。
今後は先生方も学校で実践してくださるようで、家庭との相互理解・実践で
子ども達の姿勢が良くなり、授業に集中できるでしょう。
肩こりや腰・膝の痛みも解消されてくると、子どもはさらに動くようになります。
未来を担う子どものために、大人も一緒に元気になりましょう!
こちらもご覧ください。
http://mbp-japan.com/okayama/cosmos/voice/49/