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小学校「子どもの姿勢を考える」講演会・・・からだのおかしさの実感

福本智恵子

福本智恵子

テーマ:講演・研修会

岡山市立横井小学校にて、保護者の方向けに
『子どもの姿勢を考える ~体力・学力・脳の働き~』と題して、
講演会でお話をさせていただきました。

ここまでの内容についてはこちらのコラムをどうぞ。

http://mbp-japan.com/okayama/cosmos/column/4758/
http://mbp-japan.com/okayama/cosmos/column/4819/




姿勢に関しては子どものことだけではなく、
保護者の方々も自分を振り返っていただき、
今まで気づかなかったからだのことに目を向けるきっかけになりました。

子どものからだで気になるのは、姿勢ばかりではない現状がたくさんあります。
保護者の方に問いかけると、「そうなんです」と気づいていらっしゃることもあります。
しかし学校で起こっていることのほとんどは目にされていません。


これらは「おかしい」と感じられることです。
毎日見ているとこれが普通なんだと思うかもしれませんが、
多くの子どもを見ている先生には「おかしい」ことなのです。

・ はっきりした原因・理由もなくよく体をぶつける
・ 鉄棒をくぐろうとして頭をぶつける
・ 注意力がない
・ 身体の使い方がぎこちない
・ ボールを投げる時、足が反対
・ 不自然な歩き方
・ 階段を降りていて、つまづき転倒・落下
・ 鉛筆や箸を正しく持てない
・ 靴のひもを結べない
・ トイレでの排便が上手くできない
・ 休み時間すぐ横になる


からだを上手く使えていない感じがしますよね。
そうなるとケガも多いのです。

学校ではこのようなケガが起こっています。

・ 頭部の打撲・こぶ、顔面のケガ゛、目に当たる、歯の破折
・ 走っていて物・人・柱や遊具にぶつかって打撲・骨折
・ 廊下を歩いていて自分の足が絡み転倒し、手の突き指・擦り傷
・ すり足で歩くのでちょっとした段差につまづく
・ 転んだだけで骨折
・ 転んでも身を守れない(歯を打つ、歯牙破骨、骨折)
・ ハサミで指を切る
・ 遊具(ブランコ・丸木橋)から落ちる
・ 危険予測ができない(ブランコの近くに行く、机の下で頭を打つ)


姿勢と同様に、
「あるある!うちの子、転ぶばっかりでよくケガをする」
「ちょっとしたことで骨折したことがある」
「学校で物や人にぶつかったといつも言っている」


ここまでのケガを大人のみなさんは子どもの頃にしましたか。
「骨折なんてよほどじゃない限りしない」
「せいぜい膝を擦りむくくらい」
現代の子どものケガに比べたら大したことないくらいのケガでしたよね。

ケガをしたら治さなくてはいけません。
治ったらそれで終わりではないのです。特に現代の子どもの場合は。

「からだのおかしさ」も「ケガ」も理由があります。
根本から見直し、変えていかなければ同じ事を繰り返してしまいます。
一番かわいそうなのは子どもではないでしょうか。

まずは「まっすぐ立てる姿勢づくり」が必要なのです。


今回はお話がほとんどでしたので
「姿勢がよくなる体操(アクティブ・コンディショニング)」の実践は
できませんでした。
親子でしていただくと、お互いの姿勢の変化がよくわかります。
体操前後では全く違う姿勢になるのです。
親子で遊ぶ機会が少なくなった今、こういった体操を通して楽しんでいただきたいです。


PTA役員の方からは、「今日の話は耳が痛かったです・・」という感想をいただきました。
「まずは自分からやってみます」という声もいただき、
子どものために大人ができることを実践していただけそうです。

学校任せ、家庭任せではなく、学校も家庭もお互いに同じ認識を持って
子どもの未来を見据えた教育・人づくりを行いましょう。

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福本智恵子
専門家

福本智恵子

Cosmos(コスモス)

「良い姿勢」とは「まっすぐ立つ」こと。それはヒトが生まれたときに遡る。約1年間をかけた発育発達過程を、赤ちゃんから大人まですべての人が学習・実践でき、「良い姿勢」と「効率の良い動き」が作れます

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