シニア世代孫育てセミナー 「赤ちゃんの発達」から学ぶ「おとなの姿勢」
先日、岡山市立横井小学校にて
『子どもの姿勢を考える ~体力・学力・脳の働き~』と題して、
講演会でお話をさせていただきました。
当日は授業参観があり、子どもは引き続き授業を受けている間、
保護者のみなさんは講演会に参加してくださいました。
PTAの執行部・担当役員の方はもちろんですが、校長先生も参加していただき、
教育熱心な姿勢に心を打たれました。
「子どもの姿勢」が気になるという保護者の声は、どこに言っても耳にします。
では、実際にどのような姿勢なのでしょうか。
「まずはお子さんの立っている姿勢を真似てみてください。」
しかし、子どもの立っている姿をまじまじと見る機会は少ないですね。
「こんな感じかな・・」
2つほど例を上げて、実際に保護者の方に真似をしていただきました。
1つ目は、「腰が痛い・・」
2つ目は、「太腿、膝がきつい」「首が痛い」「肩が凝りそう」
いずれも先ほど真似をした子どもの立っている姿勢です。
実は、普段子ども達がとっている姿勢は、とってもしんどかったり、痛かったり、
長く続くと疲れてしまうようなからだの使い方をしているのです。
大人から見ると「姿勢が悪い」と簡単に片づけてしまいますが、
それがあたりまえの姿勢になっている子ども達のしんどさを
今回初めて実感した方が多かったようです。
座り方についても同様に家庭での子どもの姿勢を真似ていただきました。
これは割と目についているようですね。
やはり食事や勉強をしている時の座り方が気になっているようです。
多かったのは猫背といわれるような背中が丸くなった姿勢です。
講演会ということでお話が中心でしたが、その場でできる簡単な動きを交えて
保護者の方自身がからだを感じることを行ないました。
大人も自分のことは気づいていません。
肩こり・腰痛などはあたりまえという認識では、
子どもの肩こり・腰痛も仕方がないことと考えてしまいます。
これでは子どものしんどさに気づいてやれませんね。
正しい座り方をしていただくと、あちこちがきつそうです。
「背中や腰がきつい」「肩に力が入る」など、この姿勢ではとても長くは
座っていられない様子です。
普段がいかに正しく座れていないか、楽にすわっているけど
それが正しい座り方からどれだけかけ離れているか、ということに気づきます。
正しい座り方を保つためのコツをお伝えし、実際に行なっていただくと、
「立った姿勢が楽になった」
「全体がバランスよくなった」
などの実感がありました。
目につく子どもの姿勢を何とかしたいという保護者の気持ちはよく分かります。
その前にまずご自身の姿勢やからだに目を向けてみてください。
子どもは大人をよく見ています。
お手本となる姿勢、身のこなしをしていますか?