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コロナ禍時代の知的財産 -2-

下田茂

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テーマ:知的財産

 今、オリパラ組織委員会の会長交代がニュースになっています。前会長のジェンダーレスに反する発言が問題となり、交代を余儀なくされました。このような動きを見ても時代(政治)の転換点を感じます。
 歴史的サイクルによる大きな潮流の変動期を考えた場合、エネルギー拡大期のような力が必要な時代背景では、男性の力が有利に作用するかもしれませんが、エネルギー衰退期のような節約等が必要な時代背景では、むしろ女性の力が有利に作用すると思います。
 したがって、今の時代を含め、これからの時代は、女性の力が必要な時代になると個人的には感じています(これもジェンダーレス違反?)。
 色々な意見はありますが、少なくとも環境問題などに対しては、女性的な発想が必要であり、トランプさんとは対称的なグレタさんには、ある意味、女性のパワーを感じます。
 先日、NHKの番組の中で、「ウィルスは、バランスの崩れた自然界を調整する役目をもっている」趣旨のことが述べられていました。
 現在、遭遇している歴史的サイクルによる転換点は、人間のつくり出した「歪み」が修正される、いわば反作用(ブーメラン作用)と思っています。もし、そうであれば、コロナウィルスの出現は、自然界をゼロ基点とした場合の「歪み」が解消される方向への調整作用と見ることもできます。つまり、起こるべくして起きている現象かもしれません。
 コロナ禍による潮流の変化は、たとえ、コロナ禍が完全に終息したとしても、以前の世界には戻らない、いわば「歪み」が解消された世界が出現する不可逆的現象である可能性は容易に推測できます。
 つまり、これからの時代は、今までの価値観に対する逆転現象が生じる可能性があり、例えば、今までは「大」の方が上位の価値観であったとしても、これからは「小」の方が上位(優位)になることが考えられます。全てにおいて、このような現象が生じるわけではありませんが、これからのスタンスとして、過去の価値観を一旦リセットし、新しい発想による価値観と向き合うことが重要になります。
 このスタンスは、個人であれ企業であれ、発明(技術)などの知的財産に向き合う場合のスタンスも同じになります。「必要は発明の母」と言われるように、これからの新しい時代における「必要」な“もの”や“こと”などは全て「発明の母」になる可能性を秘めています。
 少なくとも過去を引きずる価値観は薄れる時代に遭遇しており、新しい時代にマッチする新しい発想、特に、省エネルギ性や省力性等をターゲットとする思考や創造が、より一層求められ、しかも、それを実現できる時代に入っていると思います。

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下田茂(弁理士)

みらい国際特許事務所 長野オフィス

個人から企業及び大学発明まで幅広く対応し、高い特許登録率を維持しています。持前の知財センスに基づき、特許権や商標権の取得はもちろんのこと、依頼者に満足して頂けることを第一に、広く深くアドバイスします。

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