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下田茂

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下田茂(しもだしげる) / 弁理士

みらい国際特許事務所 長野オフィス

コラム

コロナ禍時代の知的財産 -1-

2021年1月23日

テーマ:知的財産

コラムカテゴリ:法律関連

 2021年が始まりました。本年もよろしくお願い申し上げます。
 表題に「コロナ禍時代」の言葉を使いましたが、「時代」として長引くという意味で使っているわけではありません。過去の歴史サイクルを考慮すれば、来年の春頃に収束し、通常の流行ウィルスになるのではというイメージをもっています。
 ただし、このコラムでも既に書いていますが、個人的には、現在、80~100年の大転換期に遭遇しており、「古い時代」が終焉して「新しい時代」が誕生する踊り場にいると思っています。このため、今後も、決して油断をせず、パラノイアの心構えが重要になると考えています。
 ところで、あらゆる「動物」は、困難な状況であってもそれを乗り越える力、いわば天敵から身を守る力を生まれつき持っています。そうでなければ、とっくに絶えています。当然、人間もそのような「力」を持っています。それが「人間力」、つまり、人間のみが持つ、「想像力」,「思考力」,「創造力」であると思っています。今風に言えば、「3S」或いは「想思創」ということになるでしょうか。
 最近、新型コロナのような目に見えないものに対して、「○○は思考力を全く欠いている」とか、「○○は想像力が欠如している」等の言葉をよく耳にします。人間は、体を使わなければ体力は徐々に衰えていきます。「人間力」も同様であり、使わないと段々と衰えていきます。
 時代の転換点では、「変化」がキーワードになり、特に、「変化」を後押しする生物学的な「人間力」が重要になります。
 今、飲食業などは大変な状況に陥っています。現状を考えると全てのお店がコロナ前に戻ることは難しいでしょう。例えば、半分は戻れるとしても、残りの半分は他業種への変更も必要になるかもしれません。
 なお、現状の飲食業を続けるにしても、他のお店には無い独自の味付けや料理、更に独自の雰囲気や接客など、お店独自の差別化対策が必要になります。つまり、平時のときは、そこそこ美味しければ、お店は成り立つかもしれませんが、今後、「選ばれるお店」になるためには、他のお店にはない有利な独自性の構築が今まで以上に必要になります。正に、これらの要素が「知的財産(知的資産)」になります。
 コロナ禍時代から始まり、今後の大潮流を乗り切るには、「人間力」(「想像力」,「思考力」,「創造力」)が必要であり、「人間力」を高めることがこれからの重要な武器になります。そして、「人間力」から生まれた未来の「財産」を守る手段が「知的財産(知的資産)」になります。

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