「時間」の概念は存在するのか?
今は、ゴールデンウィークの真最中ですので、ここで一服したいと思います。少し前のコラムで、「偶然は必然, 必然は偶然?」も考えられる点について書きました。これは「人」と「物」の偶然関係を捕らえたものです。
一方、「人」と「人」の関係における偶然もあります。ある人に電話しようとしたら、その時、偶然その人から電話がかかってきたとか、あるいは、ある人の噂をしていたら、丁度その時、その人が、偶然通りかかったとか、このような不思議とも思える偶然の出来事は、誰でも一度や二度経験があると思います。
この現象は、共時性(シンクロニシティ)といわれ、今では、これに関連した本もたくさん出ています。
共時性現象は、「想いは伝搬する」ということにもなり、いわゆる引き寄せの法則に通じる現象にもなります。
私は、「人」の想い(思考)には、大きなエネルギーを含んでいると思っています。ただし、周波数帯は想像をはるかに超える領域にあるため、その度合を測定することはできないと思いますが、エネルギーである以上、「プラス」もあれば「マイナス」もあり、また、レベル的にも「高い」「低い」があります。さらに、「発散」も「吸収」もあるのではと思っています。
ところで、少し前になりますが、50才まで一度も結婚したことのない生涯未婚率が、2015年に、男性の場合、23.37パーセントに達したというニュースがありました。
結婚しない理由は、人それぞれと思いますが、「自然の摂理」に沿っていないことに変わりはありません。
特に、結婚について、コストパフォーマンスなどの視点から打算的に考えたり、結婚自体に関心がなかったり、あるいは結婚に自信が持てないなど、消極的ともいえる様々な「想い」は、結局、プラスに働かなくなり、働いてもレベル的に低くなります。そして、「想い」の発散もしなくなるとともに、返って、吸収作用が生じ、良くない偶然を引き寄せてしまうかもしれません。
これに対して、神性ともいえる共時性の法則を信じ、自分にとっての「理想の人」を想い浮かべるとともに、その「想い」をビジョンにして強く持ち続ければ、願いが叶うことにつながる良い偶然に巡り合うことができると思います。
つまり、このような人と結婚したい、という積極的な「想い」のエネルギーは、プラスに働くとともに、レベル的にも高くなり、次第に「想い」のエネルギーが溢れて発散します。この結果、同じ「想い」を持つ者どうしが同じ周波数帯で共鳴することになります。
そして、「すべてに時がある」との原理に導かれ、あるとき、その「理想の人」が、偶然、目の前に現れる、という双方にとっての不思議な出会いに遭遇することも現実には起こり得ると思っています。