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コラム

「なぜ?」を問い続けることが組織を強くする?

2021年10月10日

テーマ:組織開発

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 組織開発組織マネジメント人材育成 研修

物事がうまく行かなかったときに
それをどう説明しますか?

あるいは、常識を全てひっくり返す
ようなことを誰かが成し遂げたときに
それをどう説明しますか?

例えば 、アップルはなぜあれほど
革新的なのか?

また、毎年毎年他の競合のどこよりも
革新的であり続けていられるのか?

そもそもコンピュータ会社という点
では、他の同種の会社と変わりは
ありません 。

同じような人材を同じように集め、
同じような代理店やコンサルタントや
メディアを使っています 。

それなのに、なぜアップルには他と
違う何かがあるように見えるので
しょうか?

実は、偉大で人を動かす指導者や
組織は全て考え行動し伝える仕方が
他とは全く違っているのです。

そして、そのやり方は他の人達(会社)
とは正反対なのです 。

そのアイデアを定式化したものが、
サイモン・シネック氏が提唱する
ゴールデンサークル(GS)です。

ゴールデンサークル

それは非常にシンプルなものです。

「WHY(なぜ)」

「HOW(どうやって)」

「WHAT(何を)」

の順番で円が構成されています。

この小さなアイデアであるGS によって、
組織やリーダーが、なぜ他にはない力を
得ることができるか説明できます 。

世の中の誰にせよ 、どの組織にせよ
自分たちが”何を(What)”しているかは
分かっています。
そして、説明もできます。

また、誰でも”どうやるか(How)”を
分かっている人もいます

それは、差別化する価値提案とか固有
プロセスとか独自のセールスポイントと
呼ばれているものかもしれません。

でも、「”なぜ(Why)”やっているのか」
がわかっている人や組織は思いの他
少ないのです。

「利益」は「なぜ」の答えではありません。

それはあくまで「結果」です 。

「なぜ(Why)」を問うとは、目的を問う
ことに他なりません。


  • 何のために?
  • 何を信じているのか?
  • その組織の存在する理由は何か?
  • 何のために朝起きるのか?
  • なぜそれが大事なのか?



実際私達が考え、行動し、伝える
やり方は普通外から中へです

What→How→Why

でもこれは当然なんです。
なぜなら、明確なものから曖昧なものへ
向かうのが自然だからです。

しかしながら、飛び抜けたリーダーや
飛び抜けた組織は、業種業界規模に
関わらず考え、行動し、伝える時に
中から外へと向かいます。

Why→How→What

Whatからスタートすると
何をして、他とどう違い、どう優れて
いるかを述べ相手に何か行動を期待
します 。

期待する行動とは、購入だったり、
投票だったりする類いです。

例えば、
「この車は、我が社のニューモデルです。
低燃費でシートは総革張りです。
価格もお手頃です、いかがですか? 」

どうでしょう?
これで何人の人が心を動かされるで
しょうか?

では、Whyスタートの場合はどうなる
でしょうか?
たとえば、アップルを例にあげます。

「(Why)我々のすることはすべて
世界を変えるという信念で行っています。
違う考え方に価値があると信じています。

(How)私たちが世界を変える手段は
美しくデザインされ簡単に使えて親しみ
やすい製品です 。

(What)こうして素晴らしいコンピュ
ータができあがりました」

どうでしょう、車の例より心動かさる
のではないでしょう?

実際、買いたくなりますよね?

かく言う私もアップルの大ファンです。
そう、アップルの「Why」に魅せられた
一人であると感じています。

すなわち、 人は「何を」ではなく
「なぜ」に動かされるということです。

あなたの会社(組織)は、常に「なぜ」
を問うていますか?

参考・引用『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う』著:サイモン・シネック、出版:日本経済新聞出版(2012/1/25)

この記事を書いたプロ

内布誠

会社中をワクワクさせる人材育成(研修)のプロ

内布誠(ウチヌノ人事戦略事務所)

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