「お茶会での朗読」
平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
69回目 を迎えた令和2年8月は、以下の3作品を朗読しました。
① のろ さかん : 作 「こわれた1000のがっき」
② 川端 誠 : 作 ・ 絵 落語絵本 「おはなしばあさんと風来坊」
③ 向田 邦子 : 作 「父の詫び状」 より 「お辞儀」
① のろ さかん : 作 「こわれた1000のがっき」
ある大きな町の片隅に、楽器倉庫がありました。
そこには壊れて使えなくなった楽器たちが、クモの巣をかぶって眠っていました。
「演奏会がしたい!」 「壊れた10の楽器で、1つの楽器になろう!」
楽器たちは、知恵を出し合い、挑戦します。
できるはずがないと あきらめるその前に やってみようと 挑戦すること
できないところは できる誰かが補いあって、できることから まずはやってみること
壊れた楽器たちを通じて、私たちに、大切なことを教えてくれているように思います。
今回は野呂さんが、様々な楽器の音色に合わせて、色々な声で表現してくれました。
杜の音の皆さんも、楽しそうに聞き入ってくださいました。
② 川端 誠 : 作 ・ 絵 「おはなしばあさんと風来坊」
村はずれの農家にとめてもらうことになった 風来坊
ところがそこは 「かみなりばば」 とよばれる、へんくつばあさんの家だった。
今回は村娘のさちと協力して、得意の木彫り道具を手に、ばあさんの心をなぐさめます。
木彫りの風来坊が活躍する人情味あふれるお話を、
今回は田中さんが実にテンポよく語ってくれました。
杜の音の皆さんも、物語の展開に身を乗り出して、聞き入って下さいました。
③ 向田 邦子 : 作 「父の詫び状」 より 「お辞儀」
親のお辞儀を見るのは複雑なものである。
面映ゆいというか、当惑するというか、おかしく、かなしく、そして少しばかり腹立たしい。
両親が見せてくれた 「お辞儀」 を通して、向田さんの家族への思いが温かく描かれた作品です。
向田さんの記憶力と表現力、感受性の豊かさには感嘆するばかりです。
読み終わった後、お客様から
「亡くなった父母のことを思い出して、涙があふれました」
「向田さんの作品は、いつ聞いても胸にせまるものがありますね」
という感想を頂きました。
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」
「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。
当日の詳しい模様は、こちらをご覧ください!
https://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/-28.php