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コラム
朗読ボランティア 「杜の音通信」(No.68)
2020年7月30日 公開 / 2020年9月11日更新
平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
68回目 を迎えた令和2年7月は、以下の3作品を朗読しました。
① 木村 裕一 : 作 「あらしのよるに」 より 「まんげつのよるに」
② 川端 誠 : 作 ・ 絵 落語絵本 「てんしき」
③ 角田 光代 : 作 「彼女のこんだて帖」 より 「かぼちゃの中の金色の時間」
① 木村 裕一 作 「あらしのよるに」 より 「まんげつのよるに」
あらしのよるに、真っ暗な小屋で出会った、オオカミのガブ と ヤギのメイ。
食べる者と食べられる者という宿命を超えて芽生えた堅い友情。
仲間を捨てて逃避行に走った二人でしたが・・・
ガブとメイがたどりついたのは希望の森か、それとも哀しみのはてなのか――。
この最新刊では、まさに意表をつく展開に、またドキドキハラハラさせられます。
このシリーズを、1作目から続けて朗読している野呂さん。
今回も、「ガブ」 と 「メイ」 の声をうまく使い分けて、
臨場感たっぷりに読んでくれました。
杜の音の皆さんも、ハラハラ・ドキドキ 手に汗握りながら楽しんで下さったようです。
② 川端 誠 : 作 ・ 絵 落語絵本 「てんしき」
落語好きには有名な 「てんしき」 が、川端誠さんの絵本になりました!
お腹の具合がわるくて医者にみてもらった、お寺の和尚さん。
医者に 「てんしきはありますかな」 と聞かれますが、何のことだかわかりません。
つい知ったかぶりをして 「てんしきはありません」 と答えてしまいます。
「知らない」 と言えない大人たちと無邪気な珍念さん、
医者との間に繰り広げられる、へんてこなやりとり。
最後のオチには、思わず笑ってしまいます。
日本語の楽しさや、つい知ったかぶりをしてしまう人間の妙味を、
今回は、田中さんが実に楽しく語ってくれました。
杜の音の皆さんも、さいごのオチのところでは、声を出して笑って下さいました。
③ 角田 光代 :作 「かぼちゃの中の金色の時間」
舌にも胃袋にも美味しい料理は、幸せを生み、人をつなぐ。
食にまつわる14話の短編集で、それぞれの登場人物が、
全作品を通して何かしら関わり繋がりがある、連作になっています。
巻末のレシピも、エピソードに出て来る料理のレシピなので、料理のイメージも楽しめます。
今回は、仕事で多忙の母親特製の 「かぼちゃの宝蒸し」 を、読ませて頂きました。
杜の音の皆さんも、心に残る手料理を思い出しながら聞き入って下さいました。
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」
「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。
当日の詳しい模様は、こちらをご覧ください!
https://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/-27.php
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