「お中元のマナー」  ③ 贈る品物について

長野淳子

長野淳子

テーマ:暮らしの中で

しきたりや習慣が形骸化しがちな現代。
「お中元」 の品選びに、頭を悩ます人もいることでしょう。

でも、相手を思いながら、品物を選ぶ時間は、結構楽しいもの。
忙しい中でも、心に届く素敵な品物を贈りたいですね!



品選びのポイント

お中元を贈る際には、相手のことを考えて 「喜ばれるもの」 を選びましょう!
趣味や家族構成、食べ物の好みなどを、普段の会話から聞き出しておくと、選びやすくなります。

子供がいる場合は、子供が喜ぶものを贈るのもいいでしょう。
また、日頃からしゃれたものを探しておいたり、気に入った特産品を扱う店に毎年お願いするなど、
ひいきの店を持つと便利です。




品選びに困る場合は、毎年同じものを贈るのも一つの方法です。
あれこれ迷う手間が省けるだけでなく、先方も何が贈られてくるか予測でき、あてにもできるのでOKです。


最近の傾向

品物としては、海産物・食肉加工品・日本酒などの 「食品」 が定番になっていますが、
近年の傾向としては、「季節の産地直送品」 なども人気があるようです。




又、洗剤やタオルなどの「実用品」、自分で選べる 「カタログギフト」 「商品券」 なども喜ばれています。
「商品券には金額が入っていて失礼だ」 と感じる人には、金額が入っていない 「ギフトカード」 や
高級ホテルや温泉の 「宿泊券」 や、レストランの 「お食事券」 なども、近年人気があるようです。




価格の目安

「お中元」 で贈る品の金額は、昔は 「月収の2~3%」 が相場とされていましたが、
現在は月収に関係なく、会社の上司やお世話になっている人には、5,000円前後。
親戚や知人などは、付き合いに応じて3,000程度。
また、特別にお世話になった仲人などには、5,000円~10,000円といったところが一般的です。
あまり高額なものを贈ると、相手に気を遣わせることになりますから、間柄に合った額を心掛けましょう!



お中元に向かない品物

●高価過ぎるもの:受け取った側が負担に感じるような、高価な贈り物はやめましょう!
●履物:「踏みつける」 という意味があるので、NGです。
●文具類:「勉強してください」 というメッセージが込められてしまうので、目上の方には向きません。
●肌着:目上の人に肌着などを贈るのも失礼に当たります。
●お茶:「仏事」 の 「香典返し」 などに多く使われるため、「お中元」 には向かないとされています。


普段なかなかお会いできない方に、この機会にご機嫌伺してみるのもいいのではないでしょうか?
お世話になっている方や、大切に思う人の喜ぶ顔を思い浮かべながら、楽しく品選びをしてみませんか?



河北新報に 「お中元のマナー」 の記事が掲載されました!
http://www.stage-up.info/person/cat1/post-291.php

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言葉には話す人の思いが宿ります。「生きた言葉」を日頃から使って、物事を人生をいい結果に導きましょう。ステージ・アップは、司会・朗読・講演・講座など様々なシーンに合わせて「生きた言葉」をお届けします!!

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