日本の春|桜を詠んだ歌
「お中元」 は、日頃お世話になっている方に、
「半年間お世話になりました。これからも宜しくお願いします」 という気持ちを込めて贈るものです。
「お中元」 の風習は、都市部などでは薄れていく傾向にありますが、
地域によって習慣が違ったり、様々な 「しきたり」 や 「ルール」 がありますから、
そうしたことをしっかり把握して、相手に失礼のないように、感謝の気持ちを伝えたいものですね!
お中元の由来
「お中元」 は、中国の 「道教」 の思想に由来するもので、
上元 (1月15日)、中元 (7月15日)、下元 (10月15日) に行われていた 「祭儀」 が日本に伝わり、
この 「中元」 に、お盆に先祖供養のため 「供え物」 を持ち寄る 「日本の習慣」 が結びついて、
「贈り物」 を取り交わす風習になりました。
今では半年に一度、お世話になっている方々に感謝の気持ちを伝える 「季節の贈り物」 になっています。
いつ、どのように贈るか
「お中元」 を贈る時期は、7月初め~7月15日までが一般的ですが、
旧盆の習慣がある所は1か月遅れで、7月下旬~8月15日までになります。
時期を逃してしまった場合は、立秋の8月6日までは 「暑中御伺」 として、
その後9月7日までは 「残暑御伺」 として贈りましょう。
目下の人に贈る時は 「暑中御見舞い」 「残暑御見舞い」 とします。
表書き・熨斗・水引の意味
◆【掛け紙】
贈答品の上面や全面に掛けられる紙。
お中元やお歳暮は、贈り物に白い奉書紙を掛け、水引を結び、熨斗を付けるのが基本です。
水引、のしを一枚の紙に印刷したものを 「のし紙」 と言います。
◆【熨斗(のし)】
慶事一般の贈り物に付けます。
本来 「のしあわび」 と言い、昔祝儀の際に薄く伸ばしたあわびを贈っていたのが始まりです。
その為、酒の肴に相当する新巻鮭や魚卵、かつお節などの魚介類が贈答品の場合は熨斗を付けません。
だたし最近は由来をを気にせず、熨斗を付ける場合も多くなっています。
現在は、それを紙にプリントして表したものが代用されています。
喪中時は省略します。
◆【水引】
贈答品を包む上包みを結び止めるための飾り紐。
お中元やお歳暮に使う水引は、紅白の花結び (蝶結び) が一般的です。
花結びは簡単に結んだり解いたりが可能なので 「何度あっても良い」 という意味で、
お中元・お歳暮は 「来年も贈れますように」 という意味が込められています。
またデパートなどでは、簡易包装として水引不要の短冊のしを使う場合があります。
贈答品の正面右上に短冊のしを貼り、包装紙を上から掛けます。喪中時は熨斗と同じく省略します。
◆【表書き】
何の品を贈ったのかを知らせる目録のようなもの。
「御中元」 「御歳暮」 など贈る目的や用途に合わせて書き分けます。
◆【名入れ】
水引の下半分の中央に贈り主の名前を書きます。会社の場合は名前の右に社名を入れます。
「お中元」 と 「お歳暮」 の関係性
「お中元」 と 「お歳暮」 は、原則 「セット」 と考えるべきものです。
ですから 「お中元」 だけ贈って 「お歳暮」 を贈らないのは、かえって失礼になります。
自分らしさやセンスを発揮して、先様の喜ぶ顔を思い浮かべながら、お中元選びを楽しんでみませんか?
河北新報に 「お中元のマナー」 の記事が掲載されました!
http://www.stage-up.info/person/cat1/post-291.php