『 忘れない 』 ということ
ここ数日、私は泣いてばかりいる。
震災当日の津波の映像を見るたびに、いまだ見つからない家族を探し続ける人の姿に、
海に向かって手を合わせる人の姿に、生まれ育ったふるさとにいまだ戻れずにいる人々に・・・
震災から5年も経っているのに、まだ日常を取り戻せない人がこんなにいる。
心の癒えない人達がこんなにたくさんいる。
そうした中で、心に響いた言葉がある。
作家の天童荒太さんが、NHKの「クローズアップ現代」の中で語った言葉だ。
「あなたは、人一倍優しい心の持ち主」
◆どうして自分は生き残ってしまったのだろうと自分を責めてしまうあなたへ
それは、あなたが亡くなった人を人一倍強く思う 「優しい心の持ち主」 だということ。
あなたのその優しい気持ちは、亡くなった人にちゃんと届いていて、
亡くなった人は、あなたが自分の分も幸せに生きてほしいと願っているはず。
あなたは、人一倍優しい心の持ち主。だから自分を責めないで。
「忘れるのではなく 受けとめた ということ」
◆段々記憶が薄らいでいく事に、嫌悪感を持ってしまうというあなたへ
それは、記憶が薄らいでいるのではなく、
あなたの心の中の納まる場所に 「想いが落ち着いた」 ということ。
決して 「忘れていく」 のではなく 「受けとめた」 ということ。
だから自分を責めないで。
これは、私自身が救われた言葉でもあります。
これが、あの日から5年経った、私の思いです。
皆さんにとって、この5年はどんな年月でしたか? そして今皆さんは何を思いますか?
★「震災から2か月」 http://www.stage-up.info/person/cat1/post-34.php
★「被災地の人になって」 http://www.rodoku.org/news/201107rodoku.pdf
★「被災地での朗読ボランティア」 http://www.rodoku.org/news/2012spring.pdf
★「朗読ボランティアの報告」 http://www.stage-up.info/person/cat1/post-53.php
★「あの日から1年」 http://www.stage-up.info/person/cat1/1.php
★「あの日から1年半」 http://www.stage-up.info/person/cat1/1-1.php
★「朗読と涙」 http://www.stage-up.info/person/cat1/post-69.php
★「白いネクタイ」 http://www.stage-up.info/person/cat1/post-70.php
★「震災番組出演」 http://www.stage-up.info/person/cat1/311.php
★「忘れないということ」 http://www.stage-up.info/person/cat1/post-78.php
★「震災番組に思うこと」 http://www.stage-up.info/person/cat1/post-172.php
★「あの日から4年」 http://www.stage-up.info/person/cat1/4-1.php
★「亘理での偶然の再会」 http://www.stage-up.info/person/cat1/post-276.php