- お電話での
お問い合わせ - 090-3750-6670
コラム
『 忘れない 』 ということ
2013年3月15日 公開 / 2015年7月29日更新
震災から2年。
先日テレビの番組で、震災から2年経った今なお、
100人もの人たちが避難所生活していることを知って驚いた。
それは、原発事故で避難している福島県双葉町の方たちで、
埼玉県加須市の廃校になった高校の校舎にいるという。
あの日から2年も経っているというのに
仮設住宅に住んでいる人たちでさえ 「 もう限界だ 」 と言っているのに
いまだにダンボールで仕切られたスペースで、生活しているというのだ。
番組では、『 復旧 』 と 『 復興 』 の違いも言っていた。
『 復旧 』・・・元の状態にすること
『 復興 』・・・衰えたものが、もとどおり盛んになること
『 復興 』 どころか 『 復旧 』 さえままならない現実を、目のあたりにした思いがした。
今年の3月11日 私は、震災の復興イベントで、一遍の詩を読んだ。
「 太陽がのぼること・・・ 」 から始まるその詩は、
「 当たり前のことなんて なにひとつない 」
「 当たり前に思えてしまう事 そのひとつひとつが 本当は奇跡 」 で結ばれている。
詩を読みながら私は思った。
私たちは、忘れ始めている。
日常が元どおりになるにつれて、あの日のことを 忘れ始めている。
そして、震災関連の記事であふれた新聞の、ひとつの見出しに涙した。
「 大切な家族を亡くしてなお生きていくつらさと、当たり前の日常を失う悲しみと・・・
11日にあった政府主催の追悼式で、被災3県の遺族代表は2年間の日々の重さを振り返った。
3人がそろって誓ったのは、『 忘れないこと 』 だった。」
「 人間には、忘れていく能力があるから、悲しみを乗り越えていける 」 とも言うけれど
『 忘れないこと 』 『 忘れられないこと 』 『 忘れてはいけないこと 』・・・
そういう思いがあることを、私はあらためて心に刻んだ。
これが、あの日から2年経った、私の思いです。
皆さんにとって、この2年はどんな2年でしたか? そして今皆さんは、何を思いますか?
ホームページも 是非ご覧ください!! http://www.stage-up.info/
コラムをお読みいただいての感想なども ぜひお寄せください!!
関連するコラム
- 東日本大震災から4年|震災遺構の保存をめぐる「声の重み」 2015-03-11
- 「あの日から5年」~心に響いた言葉~ 2016-03-11
- 3.11 あの日の夜空 2017-03-11
- 「震災番組」 に思うこと 2014-03-17
- 「白いネクタイ」 2013-07-14
コラムのテーマ一覧
カテゴリから記事を探す
長野淳子プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。