季節を表す 和の言葉 「啓蟄」 「下萌」

長野淳子

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テーマ:暮らしの中で

今日は 「啓蟄」

「啓蟄」 とは、冬の間土の中にいた虫たちが、春を感じて地上に這い出してくる季節のことをいう
「二十四節気」 のひとつです。

「二十四節気」

「二十四節気」 は、太陰暦 (月の運行を基準にした暦) を使用していた時代、
季節の変化を表す工夫として生まれたもので、一年を二十四等分にして名前をつけました。
「春分」 「夏至」 「立秋」 「冬至」 など、今でも季節の変わり目を知らせる言葉として使われています。

「二十四節気」 と 「日本人の暮らし」 には密接な関係があり、
農家では、「二十四節気」 に合わせて種まきや刈り入れを行ってきました。
このように、日本人は古来から 「季節の移り変わり」 をとても大切にして暮らしてきたのです。



日本にはこのほかにも 「季節を表す言葉」 がたくさんあります。

「下萌」 (したもえ)

「下萌」 とは、春先に土の下から草の芽が萌え出す様子を表した言葉で、
冬の間、ずっと地面の下で息をひそめていた植物が、春の訪れを喜ぶように顔を出す姿は、
何ともいじらしく、そしてそれと同時に大地の鼓動を感じさせてくれます。

我が家の庭にも、今年もふきのとうが顔を出しました。
早速、お味噌汁のうきみと、てんぷらにしていただきました。
ほろ苦いその味と香りは、春の訪れを十分に感じさせてくれました。

春よ来い 早く来い
三寒四温を繰り返しながら、春はそこまで来ています。



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