『晴れの日』 の言葉は 「花束」 にして!!

長野淳子

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テーマ:言葉のマナー

「言葉」 は、使い方や状況によって 「花束」 にも 「やいば」 にもなります。
特に 「披露宴」 は、一生に一度の 『晴れの日』 です。
不用意な一言で、場の雰囲気を壊したり、相手に不愉快な思いをさせたりすることは、避けたいものです。

最近気になるのが、披露宴の最中に使われる 「退場」 と 「再入場」 という言葉。

「退場」 ⇒ 「中座」

「退場」 は、新郎新婦が披露宴の途中で、「お色直しのため席を外す」 ことですが
「何か良くないことをしてその場を去る様子」 (レッドカードで退場など) を連想させるので、
できれば 「お色直しのため中座」 とするといいでしょう。
同じような意味合いで 「退職」 は 「勤め上げ」 と、「去年」 は 「昨年」 と言い換えます。

「再入場」 ⇒ 「あらためての入場」

「再入場」 は、「お色直し」 を済まされて 「再び入場」 することを言っているのですが、
「結婚は一度だけのこと」 ですから、「再び」 という言葉は、特に避けたいものです。
「お色直しをすまされて、あらためての御入場」
「お色直しをすまされて、装いも新たにご入場」 などとすると良いでしょう。
同じような意味合いで 「もう一度」 は 「今一度」 と言い換えます。

「重ね言葉」 も 「忌み言葉」

また、「いよいよ」 「返す返す」 「重ね重ね」 「くれぐれも」 「しばしば」 「たびたび」 「次々」
「またまた」 「ますます」 と言った、同じ言葉を繰り返す 「重ね言葉」 も
「再婚」 をイメージさせることから、「忌み言葉」 とされていますので、ご注意下さい!!

相手の気持ちや、相手の状況を一番に考えることが大切

NGワードを完ぺきにマスターするのは難しいと思うかもしれませんが、
言葉に迷ったら 「その場の趣旨と目的」 を考えればいいのです。

結婚する二人を祝うことが目的であれば、ネガティブな言葉や話題は、自然に慎むはず。
大切なことは、「相手の気持ちや、相手の状況を一番に考えること」 です。
そうすれば、そんなに難しいことでもないと思います。



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