披露宴での 「ご両親の敬称」
日本には昔から 「おめでたい席では縁起の悪い言葉を嫌う」 という風習があります。
これが 「忌み言葉」 です。
最近では 「昔ほど気にしなくなった」 という人もいるようですが、
そういった 「忌み言葉」 は、使わないに越したことはありません。
どんな言葉が 「忌み言葉」 なのか。そしてどんな風に言い換えればいいか。
今週は、「おめでたい席での言葉のマナー」 を紹介します。
「お立ち下さい」 ⇒ 「ご起立ください」
例えば、披露宴で司会者がお客様に起立を促す場合 「お立ち下さい」 とは言いません。
「立つ」 は 「絶つ」 「断つ」 につながり、「縁を絶つ・断つ」 つまり 「離婚」 を連想させるからです。
そこで 「ご起立ください」 と言い換えるわけです。
「終わらせて頂きます」 ⇒ 「お開きとさせて頂きます」
披露宴の終了を告げる時も 「終わらせて頂きます」 とは言いません。
「終わり」 が 「愛の終わり」 すなわち 「離婚」 を連想させるからです。
そこで 「お開きにさせて頂きます」 というわけです。
ちなみに、披露宴の式次第には、「おひらき」 が 「御披良喜」 と書かれています。
「最後に」 ⇒ 「結びに」
この頃では、祝辞をなさるお客様も、よく心得ていらっしゃるようですが、
それでもまだ時々、祝辞の最後にまさしく 「最後に」 「終わりに」 と言う方がいらして、
思わずドキリとします。
特に 「最後」 は 「最期」 (死に際) と同じ 「発音」 ですので、
「結びに」 (言葉を結ぶ・縁を結ぶ) に言い換えることをお勧めします。
「忌み言葉」 を使わないようにと意識し過ぎて、しどろもどろになってしまうのも困りますが、
どんな言葉が 「忌み言葉」 なのかを知っているかいないかだけでも、随分違ってくると思います。
ぜひ参考にして下さい!!
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