日本の春|桜を詠んだ歌

長野淳子

長野淳子

テーマ:暮らしの中で

各地から 「桜のたより」 が届き始めました。


桜を詠んだ歌

今年の 「さくら前線」 は、21日㈯の朝、鹿児島からスタートしました。
その後、福岡・高知・東京・横浜と、北上を続けています。

今か今かと咲くのを心待ちにし、咲けば咲いたで散るのを惜しむ。
心穏やかではいられない季節が、今年もやってきました。

そんな気持ちを、みごとに詠んだ歌があります。

「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」 (在原業平)

私はこの歌が大好きで、桜の頃が来ると、幾度となく口ずさみます。
この歌が、23日付けの 「天声人語」 にも、紹介されていました。

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花を詠む歌は数あれど、この名高い作品の大胆な発想には舌を巻く。

この世に桜がまったくなかったら、春も穏やかな気持ちでいられるのに・・・
桜はなにかと人の心をかき乱し、物思いに沈ませる。

「なかりせば」 と現実には起こりえないことを仮想しながら、
桜への溢れる愛を逆説的に吐露する仕掛けである。(中略)

伊勢物語では、先の業平の歌に続き別の人が詠む。

「散ればこそ いとど桜はめでたけれ うき世になにか久しかるべき」

この世は無常、桜は散るからこそ素晴らしい・・・という称賛だ。
古今、ほめ方も色々である。            2015・3・23 (天声人語)より抜粋

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冬から春へ変わる時

「暑さ寒さも彼岸まで」 とはよく言ったもので、今年は彼岸明け間際の 「名残り雪」 でした。
そう言えば小さい頃、春にお墓参りに行くと、お墓の道がぬかるんでいたのを覚えています。

ガソリンスタンドの方からのタイヤ交換の案内に
「お墓参りが終わったら・・・」 と言っていた、父の言葉も思い出されます。

仙台の開花は、4月5日ごろとか。

ブルーシートを敷いたドンチャン騒ぎは、あまり得意ではないので、
きっと今年も、車を運転しながらの 「ささやかなお花見」 になるのでしょうが・・・・・

いずれにしても 「春よ来い♪ 早く来い♪」 ですね!! 

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