マンドリンの演奏会で 司会を務めます!
『賞味会』の司会をさせて頂く中で、私はシェフの方々からたくさんのことを学ばせて頂きました。
実は私は『食べること』は大好きなのですが、『作ること』はあまり得意とは言えません。
ところが、無国籍料理でお馴染みの 熊谷喜八シェフ の賞味会では、どういう訳か
必ずエプロンをさせられ、ステージ上で、シェフのアシスタントをさせられるのでした。
「長野さん! お鍋に入ってるソースを 焦がさないようにかき混ぜといて!!」
「長野さん! これにコショウをちょっとだけ振って!!」
「長野さん! 仕上げにそこのクレソンのっけて!!」
普通の人なら簡単に出来るような事なのですが、なにせ普段やりつけていない上に、
一段高いステージで、200人以上のお客様を前に、超有名なシェフのお手伝いをするわけですから
さすがの私も、ロボットのようにカチンコチンの動きになってしまうのです。
本人は、シェフに言われた通り、一生懸命にソースをかき混ぜているつもりなのですが、
火加減を見ずにやるものですから、結局ソースを焦がしてダメにしてしまったり、
コショウを振っているつもりが、まわし方が逆で全然出てこなくて、
慌てて強く回したら、今度はふたが外れてコショウを全部こぼしたりと、
まるでへたなコントのように、やることなすこと失敗ばかりで、毎回大汗をかいていました。
そんな時シェフは「君はエプロンは、よく似合うのにねえ~」と、優しく?慰めて下さいました。
私が悔しがって、「私の仕事は、お料理を試食して感想をいうことです!!」などと減らず口をたたくと、
シェフは今度は「課題」を出してきます。
「君はしゃべりのプロなんだから、試食した感想を『美味しい』という言葉を使わずに表現しなさい!!」
「もし『美味しい』と言ったら、一回につき100円の罰金ね!!」と笑いながら言うのです。
この特訓にも汗をかきましたが、お料理を口に入れた瞬間の食感や、香り、風味などをどう表現するか
「しゃべり」を仕事とするうえで、それはとてもいい勉強になりました。
お陰様で5回あった熊谷喜八シェフの賞味会で「一回につき100円の罰金」は一度も払わずにすみました。
賞味会でのエピソードを、ホームページに掲載しています。 是非ご覧ください!!
http://www.stage-up.info/contents/syoumikai.php