「謝る」 ということ
私は、月に何度か上京するために新幹線を利用します。
乗るたびに毎回ドキドキしながら席に着き「今日は当たり」「今日ははずれ」とつぶやきます。
先日は、行きも帰りも「はずれ」でした。
帰りは、40代後半と思しきサラリーマン2人の 前の席になりました。
東京駅を発車した途端「プシュ!プシュ!」と缶ビールを開ける音。
それに続いて「お疲れ~!!」「かんぱ~い!!」の声。
あ~出張の帰りだな。お疲れ様です・・・と思いながら、私は覚悟を決めました。
帰りもはずれ・・・と。
案の定。
今日のプレゼンの事・上司の事・新人の部下の事・・・などで話は盛り上がり、
車内販売のワゴンが通るたびに「おねえさん!ビール下さい!!」とまるで居酒屋状態。
その後も2人のサラリーマンの酒盛りは続き、上司や部下のモノマネまで始まって
ボルテージは上がる一方。
傍で聞いていてもモノマネは結構面白かったのですが、笑い声がこれまた豪快で、
ウトウトするたびに「ワハハハハ」にびっくりして起きる・・・の繰り返しでした。
仙台で降りる時、通路に立った私は、席に座っているその2人と目が合いました。
きっと私は何か言いたそうな顔をしていたのでしょう。
「えっ?何か?」と言いたげな赤い顔をしたその2人に、思わず言ってしまったのです。
「お仕事お疲れ様です。モノマネ面白かったです。
ただ、少しだけ声のボリュームを下げて頂けると嬉しかったです」
2人は一瞬キョトンとした後、これまた大きな声で
「いや~ すみませんでした~!!」そう言って、頭をかきました。
仙台以北の車内が、少し静かになってくれることを願って、私は新幹線を降りました。
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