子どもの医療費のポイントを押さえる。
2020年度・令和2年度の最新記事はこちら。
子ども・保護者総合保障制度 2020年度・令和2年度版
https://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/5045006/
-----以降は2018年度・平成30年度の内容です-----
京都市PTA連絡協議会からの配布物です。小学生のわが子が数日前に持ち帰ってきました。
※ 執筆時現在、子どもの年齢は12歳(小学6年生)・10歳(小学4年生)・6歳(年長児)です。
※ 画像をクリックすると少しだけ拡大表示されます。
写真の内容物は平成30年度版です。
・本締切 平成30年3月26日(月)
・追加締切 平成30年4月25日(水)
持ち帰ってきてから本締切まで2週間ありません。焦ってしまいますよね。
内容物は子ども向けと保護者(大人)向けの2つです。
子ども総合保障制度
主には次の3つの組み合わせです。
1.賠償責任保険
相手にケガをさせてしまった場合
子どもだけでなく保護者がケガをさせてしまっても対象です。
2.傷害保険
子ども自身がケガをしてしまった場合
死亡・入院・通院の保険金を受け取ることができます。
3.育英補償
事故で保護者が死亡または後遺障害を負った場合
最大100万円を受け取ることができます。
・1.・2.・3.すべての含まれたプラン 4パターン
・1.と最低限の2.のプラン 1パターン
・2.と3.のプラン 4パターン
これら9パターンから選べます。
もちろん加入しないという選択肢もあります。
(加入する場合のみ書類を記入して提出します)
保護者総合保障制度
次の1つのみです。
1.傷害保険
保護者自身がケガをしてしまった場合
死亡・入院・通院の保険金を受け取ることができます。
3パターンありますが、保護者の職業によって2区分あります。
いわゆる危険職種と呼ばれる「級別B」に該当する場合、
保険料はかなり安価ではないでしょうか。
賠償責任保険
配布資料の見出しにもあります通り、京都市では平成30年4月1日より「京都市自転車安心安全条例」によって自転車利用者は、個人賠償責任保険の加入が義務化されます。
気をつけてください。はっきりと書かれています。
義務化されるのは「個人賠償責任保険」に限られます。
ケガや育英の補償は当然ながら義務化ではありません。
個人賠償責任保険・日常生活賠償保険、このあたりは保険会社によって名称が異なりますが、補償項目は同じです。
火災保険や自動車保険で加入できていれば追加は不要です。
しっかりと確認したいのは「保険金額」です。
今回の「子ども総合保障制度」では1億円です。
無制限や3億円などの設定も増えてきています。
特に賃貸の火災保険の場合、1000万円や2000万円など十分とは言いにくい設定になっている可能性があります。
不足しているので「子ども総合保障制度」へ加入するしかない!のではなく、1億円・3億円・無制限などへの変更が可能か確認が先です。
保険料の重複負担は意味がありません。少しでも家計の支出を抑える観点です。変更が不可の場合、そもそもの火災保険の変更も選択肢となってきます。
自動車は持っていない、何らかの事情で火災保険にも加入していない場合に限って、「子ども総合保障制度」の「賠償セットプラン」の最低限「AE」プラン、年1450円への加入であれば何も問題ないと考えます。
<過去参照コラム>
京都市では平成30年4月1日から自転車に乗る場合、保険の加入が必要です。
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/18428/
子どものケガの保険は必要?
子どもがケガをした時の補償については必要と思うかそうでないかは人それぞれです。
とはいえ確認しておきたいのは、今回でいえば最大で、
・死亡・後遺障害394万円
・入院日額 4000円
・通院日額 2000円
などの保険金の優先順位が高いかどうかです。
保険料が年14000円だと月1200円もかからないし、それくらいなら問題ないか…という安易な判断になる必要はないでしょう。繰り返しますが、優先度を高くして備える必要のある補償とは感じにくいです。
なお、京都市では中学を卒業するまでの医療費負担について、
・入院 月 200円
・通院 月3000円
これが最大金額です。
<過去参照コラム>
2015年9月より京都市子ども医療費支給制度の対象が中学卒業までに拡大!
https://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/2614268/
<追記:最新版はこちらです>
2019年9月より京都市子ども医療費支給制度1ヶ月の通院自己負担額が1500円に!
https://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/5030889/
子どもが入院したら親が付き添わないといけない、交通費や食事代、他の子どものシッター代などが必要だとお考えでしたら、100%不要とは言い切れないのかもしれません。
団体割引25%だけあって、同種の内容を一般で加入することに比べると間違いなく割安です。とはいえ、今回の保険の対象はあくまでもケガです。病気は含まれません。十分にご注意のうえ、検討をお願いします。
こういったものが必要ないよう、ケガのときにしか使えない保険商品の利用ではなく緊急予備資金の確保など、何にでも使える貯蓄の備えをぜひ優先的に検討いただきたいです。
<過去参照コラム>
じぶん保険と緊急予備資金
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/4367/
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ご意見・お問い合わせはこちらから。
https://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/inquiry/personal/
日々をつづった日報はブログにて。【2009年9月より毎日更新中】
http://kyogokudemachifp.blog14.fc2.com/
<参照コラム>
・家計簿が苦手な人へ。毎月の収支をシンプルにまとめる家計の収支表をお勧めします。
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/10855/
・ファイナンシャルプランナー(FP)へ相談する際に注意したいこと、確認すべきこと。
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/11778/
・ファイナンシャルプランナー(FP)の役割とは
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/12286/
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http://money-2nd.com