「ねんきん定期便」を活用しよう!【7】万が一、障がい者になってしまったときに。
報道や記事を見ていると、公的年金保険以外で年金という用語を使うのはさけてもらいたいと強く主張したいです。
企業年金 → 分割受取退職金
確定拠出年金(DC) → 確定拠出将来資金(DC)
確定給付年金(DB) → 確定給付将来資金(DB)
個人年金保険 → 将来貯蓄保険
年金受取 → 分割受取
自分年金 → 将来貯蓄
いわゆる通訳の視点からも、こういった表現のほうがわかっていただきやすいように感じます。
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例えば確定拠出年金はDCと略されます。
Defined(確定) Contribution(拠出) Plan の DC です。
確定給付年金はDBと略されます。
Defined(確定) Benefit(利益=給付) Plan の DB です。
いずれも英語では「年金」が入っていません。
企業年金そのものも Benefit(利益)と呼ばれるそうです。
退職金のうち、一括で受け取る金額を「退職一時金」、分割で受け取る金額を企業年金と言いますが、この企業年金は「分割受取退職金」のほうがわかりやすいと思いますがいかがでしょうか。
また、分割で受け取るものに対して年金という用語を使っていること、いわゆる老後資金にも年金という用語をあてはめるケースがあり、それらの印象が強く、保障の仕組みである公的年金保険の役割が伝わりにくくなってしまっていると感じます。
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私的年金 : 個人型DC(iDeCo)・個人年金保険
企業年金 : 企業型DC・企業年金(DBなど)
公的年金 : 国民年金保険・厚生年金保険
こういった分類もファイナンシャルプランナー(FP)の領域でもよく目にします。
私の主張は次の通りです。
私的貯蓄 : 個人型DC(iDeCo)・個人年金保険【将来貯蓄保険】
退職金 : 企業型DC・企業年金(DBなど)【分割受取退職金】
公的年金 : 国民年金保険・厚生年金保険
公的年金保険の役割は将来受け取る老齢年金だけではありません。
障害者になってしまった場合の障害年金、亡くなってしまった場合の遺族年金、これら3つが揃っているからこそ公的年金保険なのです。
そして「老年になったとき」とは、定年退職したときではありません。
本来の役割は「長生きしてしまったときの保障」です。
公的年金保険制度は残念ながら複雑です。
理解が進む第一歩こそが、年金という用語は公的年金保険だけに使うことだと感じます。
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<参照コラム>
・確定拠出年金のことをファイナンシャルプランナーに相談する<1>企業型の商品選びについて
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/11452/
・確定拠出年金のことをファイナンシャルプランナーに相談する<2>将来資金形成の第一候補は個人型!
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/11856/
<参照ブログカテゴリ>
ねんきん
http://kyogokudemachifp.blog14.fc2.com/blog-category-8.html
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