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笠中晴司

交通事故のトラブルを解決に導く法律のプロ

笠中晴司(かさなかせいじ) / 弁護士

丹波橋法律事務所

コラム

セカンドオピニオンの大切さ

2016年9月9日 公開 / 2017年3月3日更新

テーマ:交通事故理論

コラムカテゴリ:法律関連

「セカンドオピニオン」

文字通りに訳すれば,「第2の意見」です。

転じて,医療行為につき,「より良い治療法を見出すために,主治医以外の医者からも聞く意見」(広辞苑)という意味で使われることが多いと思います。

そして,医療における医師以外でも,依頼している専門家以外の第2の専門家の意見を聞くという意味で使われるようになってきています。

それは,弁護士についても,同様です。

ただ,私の職業である弁護士については,ある弁護士に依頼をした後,さらに依頼した事件の手続がある程度進んでからのセカンドオピニオンというのは,かなり難しいというのが実感です。

もちろん,事件がある程度進んだ段階(たとえば,裁判がすでに始まっているような段階)でも,セカンドオピニオンを求められれば,事件の現状をお聞きして,私なりの意見を言うことは可能です。

しかし,事件がある程度進んだ段階からの軌道修正というのはかなり困難であることがほとんどです。

というのは,特に,裁判等が開始されている場合は,すでに裁判所に,その「事件の目途」(ある程度の結論)がつけられている場合も多く,それを担当する弁護士が交替したからと言って,軌道修正することは,よほどのことがない限り,無理です。

ですので,弁護士の「セカンドオピニオン」は,できれば,事件を依頼する前に,求めるようにしていただければと思います。

正直なところ,弁護士と言っても,その対応は様々であり,意見が異なることはありますので,事件を依頼する前に「セカンドオピニオン」を聞くことはとても有益だと思います。

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