ドライブレコーダー

笠中晴司

笠中晴司

テーマ:時事ネタ「交通事故」

車に取り付ける「ドライブレコーダー」は,ご存じでしょうか。

事故の状況を保存しておくため,車のルームミラーなどに搭載し,前方などを撮影してくれるものです。

最近は,価格が安くなったこともあり,タクシー等だけでなく,一般の方の車にも搭載されているケースが増えているようです。

それに従い,交通事故の訴訟や相談でも,ドライブレコーダーが証拠として出てくることも増えてきました。

「なら,ドライブレコーダーの映像さえあれば,すんなりと解決するか」

と言われれば,そうではありません。

その映像が事実であると仮定しても,そのドライブレコーダーに記録された事故の発生状況を,過失割合に評価するとき,どのような割合をするかで,話がつかないことはいくらでもあります。

また,映像自体が見づらく,相反するどちらの主張が正しいのか,わからないケースもあります。

さらに,電子データである以上,書き換えされているケースがありうることも危惧します(実際,「相手からでたドライブレコーダーの映像が偽造されているのでは」というようなことを言われる当事者はいました。しかし,結局確証はありませんでした。)。

しかし,ドライブレコーダーがあれば,少なくとも,事故の発生状況の争いは少なくなるはずです。

皆さんも,自身を守るために,ドライブレコーダーの装着を検討されてはいかがでしょうか。

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笠中晴司
専門家

笠中晴司(弁護士)

丹波橋法律事務所

大学卒業後,民間企業(地元銀行)で10年間勤務。その後,志をもって弁護士を目指し,弁護士になってから丸17年の経験を積みました。経験に基づく,バランス感覚は,他の弁護士より優れていると自負しています。

笠中晴司プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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