ベランダリフォーム:まずは床の素材決めと壁の有効活用を
快適な寝室は日当たりと通気性が重要
睡眠は健康な生活を送るうえで重要な要素です。寝室は寝るための部屋ではありますが、良質な睡眠をとるためには、快適な環境づくりが必要です。
朝目覚めるたに太陽の光を浴びると体内時計が整うなど、健やかな生活や睡眠に良いと言われています。それゆえ、日当たりが良い部屋づくりをしたいものです。今の寝室が北側にあって日当たりが悪い場合は、できることなら南側で日当たりのいい部屋に移動させるのもいいでしょう。
さらに通気性も大切。寝具は湿気を含みますので、寝室には湿気がこもりがち。カビの原因となる場合があり、健康のためも良くないものです。したがって、寝室は、日当たりがよく、窓が2つある部屋が好ましいということになります。
西日が入る部屋は、夕方、室温が上昇するので、暑くて眠れないという悩みがつきものです。最近は雨戸を設置する家は少ないのですが、寝室に雨戸やシャッターを設けると、西日だけではなく、朝日の対策にもなります。遮光カーテンを取り入れても、まぶしさや室温の上昇を緩和できます。
ただし、寝室兼趣味の部屋として活用する場合。例えば、絵を描いたりするアトリエは北向きがいいと言われています。
北向きの窓から入る光は直射日光ではないので光が優しく安定しているから、といった理由からです。
落ち着いた雰囲気、静かな環境
一日の疲れを癒す寝室は、静かで落ち着いた環境にしたいもの。隣室の音やサニタリーの音をやわらげるために、間にクローゼットを設けるのも有効です。外部の音の対策としても、道路に面した側に壁面収納を設けたり、遮音性にすぐれたサッシを取り入れたりすると効果が期待できます。クローゼットを設置して、タンスを置かないようにすれば、万が一の地震の時にも安全です。階下の音が気になる場合は、カーペットを敷くことでいくぶん緩和されます。
また、リラックスできる空間になるように、内装を落ち着いた色の壁紙に替えるのもおすすめです。照明にも工夫を取り入れ、全体照明は十分な明るさを確保し、枕元や足元に部分照明を取り入れても便利です。
寝るだけでなく、楽しみも取り入れて
寝室はプライベートな部屋なので、リフォームを機会に、もっと自分らしい空間づくりができないものか考えてみましょう。
寝る前に本を読む習慣のある方は、部屋の隅に小さな書斎スペースを設けるのも良いでしょう。寝室の床はフローリングが多いと思いますが、何畳分かを畳敷きにして、家事や趣味のスペースとして活用することもできます。
壁の厚みを利用して、新たに飾り棚などを造作することも可能です。
また近年は、ご夫婦の寝室を引き戸などでゆるやかに隔てるリフォームにもニーズがあります。お互いに独立した生活をしながら、すぐに行き来できる距離感が人気です。
家族で楽しむ時間も大切ですが、一方でプライベートな時間を充実させると、よりマイホームに愛着が湧いてくるものです。