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住み心地、創造性、コスト面……満足度の高い家づくりを実現

住み心地を高める建築のプロ

饗庭多嘉男

饗庭 多嘉男(あいば たかお)さん
新築一軒家

#chapter1

家づくりにおいて後悔が何ひとつないよう、依頼主の希望を第一に

「施主さんと一緒に創り上げていくのがモットー」という、一級建築士の饗庭多嘉男さん。依頼主の価値観はさまざまですから、望んでいる方向性を何げない会話の中から読み取り、それをヒントに家づくりのプロとしての提案をしていきます。納得のいく判断ができるよう、選択肢を複数伝え、それぞれメリットとデメリットの両方をきっちりと提示。「もし施主さんの身内だったらどんな提案をするか」を念頭に置いて、家づくりを進めています。

 たとえば最近施工した新築一戸建てのイメージコンセプトは「モダンな蔵」。白と黒が基調のすっきりとした配色で、九州から取り寄せた無垢の杉板を外壁と床に敷き詰めました。
「40㎜厚の杉板が現場に入ってきたのを見て、施主さんは歓声を上げておられました。やさしくあたたかな手触りは、無垢ならではのもの。もちろん無垢のデメリットや無垢以外の選択肢も伝えた上で、施主さんご自身が決めていますから、愛着もひとしおでしょう」

 間取りについても、さまざまな提案をしています。「リビングや水回りを2階にしたいという声がありました。毎日の家事が楽になり、見晴らしもいいからです。けれど高くつくのでは…とおっしゃるので、どこにどのくらいコストがかかり、毎日の家事はどれだけ楽になるか、比較材料を提供してよく考えていただいたんです。最終的に、リビングと水回りは2階に確定しました。建てた後、施主さんから言われました。後悔が何ひとつありません、家に早く帰りたくて仕方ないんです、と。何よりの褒め言葉ですね」

 こうした姿勢が評価され、仕事の依頼は紹介で次々と舞い込んでくるのです。

#chapter2

自分の身内ならと考えて、家づくりにロスのない最高の提案を

 滋賀の建築会社で様々な建築物の経験を積み、京都では住宅部の責任者に。1992年に独立し、木造軸組、2×4、鉄筋コンクリート、鉄骨など全ての工法の施工ノウハウを生かし、戸建て住宅、店舗、輸入住宅、集合住宅、リフォームにいたるまで、設計プラン段階から総合的にサポートしています。

 本社事務所の隣には輸入キッチンを組み込んだショールームを併設。世界から最新の情報を取り入れて紹介するのはもちろん、ドアノブなどパーツのひとつひとつに至るまで、依頼主の要望に応えるための選択肢を豊富に用意し、キメ細かくアドバイスしています。その姿勢には、独立する前から心の中に湧き上がっていた「施主さんに無駄な出費を強いない家づくりがしたい」という信念が息づいています。

 「予算の範囲内で、ロスのない最高の提案がしたいのです。それにはメリハリが大切。ある家は、子ども部屋だけはクロス仕上げをしませんでした。小さいうちは落書きしたってOK、子どもさんたちが大きくなったら家族でペンキを塗って仕上げましょう、という海外では珍しくない提案です。これなら汚れるのではと、びくびくして暮らさなくて済む。しかも当然、低コストです」。依頼主と親しく話し合う中から、いろんなアイデアを生み出しています。

リフォーム一軒家

#chapter3

愛着の湧く家づくりのためリフォームにもひと工夫

 店舗のノウハウを住宅に活かすなど、守備範囲の広さゆえのリフォームも特徴的。リビングの中央にアイランド型のキッチンを据えるプランでは、天井から突き出る格好になるレンジフードが部屋の雰囲気に合うようにと、オリジナルの案を出しました。それは銅版素材で特注した円筒形レンジフード。店舗で扱ったことがあったからこそ、柔軟な提案につながりました。

 「注文住宅だからこそできる柔軟性を、いろいろな面で味わっていただきたいのです。たとえば以前、区画整理で建て替えを余儀なくされた高齢の方から住宅リフォームの相談を受けました。そこで住んでいた家の建具をごっそり移設して座敷の床の間や仏間をそのまま再現しました。窓から見える景色も、庭木を植え替え、できるだけ前のままに……。部屋は思い出の詰まった空間ですから、できるだけ大切にしたいですね」と饗庭さん。

 依頼主の気持ちに全力で応え、仕上がるまでのプロセスを依頼主とともに楽しむ。それが饗庭さんのエネルギー源となっているのです。

(取材年月:2011年11月)

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饗庭多嘉男

住み心地を高める建築のプロ

饗庭多嘉男プロ

一級建築士

有限会社アイバ工務店

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