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無垢フローリングの種類と特徴、選び方

2018年6月29日

テーマ:オリジナルリフォーム

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: フローリング 素材フローリング 工事

天然木の自然な木目や色合いが人気の無垢フローリング。天然の素材だからこそ樹木の種類によって、外観・耐久性・お手入れのしやすさに違いがあります。
代表的な素材としては、「ウォールナット」「チーク」「オーク」「パイン」などが挙げられます。

無垢フローリングのメリット

フローリングにするなら無垢材と最初から決めている人も少なくありません。
人工的に張り合わせたものと異なり、丸太から切り出したままの自然な木材が無垢材です。天然の素材のため扱いには多少手間がかかりますが、人工物にはない風合いや温かみが魅力です。

天然の木材だからこそ、ひとつとして同じ色みや木目はありません。不揃いな風合いは自然の証。落ち着きを感じさせてくれます。

歳月を経るごとに人工物は劣化するのが常ですが、無垢材はアンティークのように味わいを増します。深い色合いやなじむ木目は美しく育っていきます。

天然木は室内の温度や湿度の調整役にもなってくれます。夏の暑さや冬の寒さも、足元でやわらげます。ほのかな木の香りは気分を安らげ、室内の生活臭も緩和させるでしょう。

無垢材の種類

木材は広葉樹と針葉樹に分けられます。
広葉樹は堅く傷に強い性質をもち、乾湿による収縮や膨張も少なく安定しています。
針葉樹はやわらかく肌ざわりも良くなっています。傷は付きやすいものの修復は可能です。

代表的な樹木は広葉樹で、「ウォールナット」「メープル」「チーク」「オーク」「タモ」「バーチ」です。針葉樹では「パイン」です。

それぞれの特長

種類によって、色みと風合い、肌触りや木目などに特徴があります。

無垢材を代表する樹木はオークです。落ち着いた風合いと美しい木目を兼ね備え、経年変化で味わいが出ます。

パインはナチュラルで優しい印象を与えます。
やわらかく温かみのある素材で素足が心地よくなります。傷はつきやすい方です。

チークは時がたつと共に色合いに深みを増します。
堅さも十分で耐久性の面でも申し分ありません。

メープルは細やかな木目とつやで、部屋の雰囲気を明るくします。
樹の密度が高く耐久性もあり扱いも容易です。

バーチは木目が比較的そろっているため、個性的過ぎず部屋になじみます。
堅さも適度にあり、ふだんのお手入れも難しくありません。

タモはオークに似ていますが、よりやわらかく優しい風合いです。
塗装を施しても木目を殺すことがありません。

この記事を書いたプロ

饗庭多嘉男

住み心地を高める建築のプロ

饗庭多嘉男(有限会社アイバ工務店)

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