中学受験・国語の模試が返ってきたら? 目標偏差値50を目指すための効果的な見直し方

篠田啓彦

篠田啓彦

テーマ:ちょっとした国語力アップのコツ

中学受験を目指す小学生のお子さんをお持ちの保護者の皆様、こんにちは。

国語専門オンライン学習塾 啓理学舎の篠田です。

中学受験用の模試が返却されたとき、

「国語の偏差値がなかなか50を超えない」
「間違えた問題が多すぎて、何から復習すればよいのかわからない」

とお悩みになる保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

国語の模試では、間違えた問題をすべて解き直せばよいというわけではありません。

お子さんの現在の実力に応じて、復習する問題を選ぶことが大切です。

今回は、

国語の目標偏差値50を目指すお子さんを対象に、模試の返却後に取り組みたい見直し方

を解説します。




1.まずは、正答率の高い問題を確認しましょう


模試が返却されたら、最初に確認したいのが、問題ごとの「正答率」です。

正答率とは、受験生全体のうち、その問題に正解した人の割合を示す数値です。

例えば、次のような問題があったとします。

・問1:正答率85%
・問2:正答率70%
・問3:正答率50%
・問4:正答率25%

お子さんが「問2」と「問4」を間違えていたら、まずは「問2」から復習してみましょう。

なぜなら、正答率が高い問題には、多くの受験生が正解できている問題が含まれているからです。

特に、漢字や語句の問題、本文の内容を正確に読み取れば答えられる基本的な読解問題などで失点している場合は、学習方法を見直すことで改善できる可能性があります。

偏差値50を目指す段階では、難問に取り組むことよりも、まずは基本的な問題で確実に得点する力を身につけることが重要です。

復習の第一歩は、

難しい問題に挑戦することではなく、正解できるはずの問題を落とさないようにすること

です。


2.正答率50%以上の問題を優先して復習する


目標偏差値50を目指す場合、復習対象を選ぶ一つの目安として、正答率50%以上の問題に注目するとよいでしょう。

もちろん、正答率50%という数値が絶対的な基準というわけではありません。

模試の難易度や問題の種類によって、復習すべき問題は変わります。

しかし、正答率の高い問題から順番に確認していくと、復習の優先順位をつけやすくなります。

例えば、次のように考えてみましょう。

正答率80%の問題を間違えた場合

多くの受験生が正解している問題です。

本文をきちんと読んでいなかったのか、設問を読み違えたのか、選択肢を十分に検討しなかったのか。

間違えた原因を確認しましょう。

正答率60%の問題を間違えた場合

こちらも、優先的に復習したい問題です。

解説を読んで理解できるのであれば、本文の根拠を確認しながら解き直してみましょう。

正答率30%の問題を間違えた場合

すぐに解き直すべき問題とは限りません。

解説を読んでも難しい場合は、いったん後回しにして、基本的な読解問題を優先する方法もあります。

ただし、正答率が低くても、解説を読めば理解できる問題や、志望校でよく出題される分野の問題は、復習する価値があります。

大切なのは、

正答率だけで判断するのではなく、お子さんが今、身につけるべき力を見極める

ことです。


3.国語が苦手なお子さんは、間違えた原因を確認しましょう


国語の問題で間違えた場合、保護者の方は「もっと文章を読めばよいのではないか」と考えることがあるかもしれません。

しかし、問題が解けなかった原因を確認せず、ただ問題を解き直すだけでは、同じ間違いを繰り返してしまうことがあります。

例えば、次のような原因が考えられます。

・漢字や語句の意味がわからなかった。
・本文の内容を正しく理解できていなかった。
・設問が何を尋ねているのか、把握できていなかった。
・選択肢の違いを十分に比較できなかった。
・記述問題で、必要な内容を書けなかった。

原因が違えば、必要な復習も違います。

漢字や語句の知識が不足しているなら、知識を補う必要があります。

本文の理解が不十分なら、文章の読み方を見直す必要があります。

まずは、どこでつまずいたのかを明らかにすることから始めましょう。


4.選択問題は、正解を覚えるだけではいけません


国語の模試では、選択問題で失点するお子さんも少なくありません。

選択問題を間違えた場合、正解の番号を確認して終わりにしていませんか?

例えば、物語文で登場人物の気持ちを問う問題があったとします。

お子さんが選んだ選択肢は、登場人物の気持ちとしては自然に思えるものの、本文にはそのような気持ちを示す根拠がないかもしれません。

一方、正解の選択肢には、登場人物の言葉や行動、前後の出来事を踏まえた説明が書かれていることがあります。

このような場合、必要なのは、正解を暗記することではありません。

本文のどこを読めば正解を判断できるのかを確認することです。

また、間違えた選択肢についても、どの部分が本文と合わないのかを考えてみましょう。

「なんとなく、こちらが正しそうだ」と選ぶのではなく、本文を根拠にして選択肢を比較する習慣を身につけることが大切です。


5.記述問題は、模範解答を書き写すだけにしない


記述問題が苦手なお子さんの場合、模範解答をノートに書き写して復習したつもりになってしまうことがあります。

しかし、それだけでは、自分で答案を作る力はなかなか身につきません。

記述問題を復習するときは、次の3点を確認しましょう。

① 設問の意味を理解できていたか

「なぜですか」と聞かれているのか、「どのような気持ちですか」と聞かれているのか。

設問が求めている答えを確認します。

② 本文から答えの根拠を探せていたか

自分の想像だけで答えを作っていないか、本文に書かれている言葉や出来事を確認します。

③ 答えに必要な内容が入っていたか

模範解答と自分の答案を比べ、どの要素が不足していたのかを確認します。

最初から模範解答と同じ文章を書く必要はありません。

大切なのは、

設問に答えるために必要な内容を、自分の言葉で説明できるようになること

です。


6.正答率の低い問題は、いったん後回しにしてもよい


模試で間違えた問題が多いと、すべての問題を復習しなければならないと考えてしまうかもしれません。

しかし、復習に使える時間には限りがあります。

特に、正答率の低い難問については、解説を読んでも理解できない場合があります。

そのようなときは、

無理に難問を理解しようとするのではなく、基本的な学習に戻ることも大切

です。

例えば、文章の内容を正確に理解することが苦手なお子さんであれば、難しい記述問題に取り組む前に、段落ごとの内容を整理したり、登場人物の行動や気持ちを確認したりする練習が役立ちます。

また、説明的文章が苦手なら、筆者の主張と具体例を区別する練習から始める方法もあります。

ただし、正答率の低い問題をすべて無視するという意味ではありません。

解説を読めば理解できる問題や、今後の成績向上につながる問題は、少しずつ取り組んでいきましょう。


7.模試の復習は、短時間でも繰り返すことが大切です


模試の復習は、一度にすべてを終わらせようとしなくても構いません。

次のような手順で進めてみましょう。

ステップ1:間違えた問題に印をつける
正答率の高い問題から確認し、復習する問題を選びます。

ステップ2:間違えた原因を考える
知識不足なのか、本文の読み違いなのか、設問の理解不足なのかを確認します。

ステップ3:解説を読んで、自力で解き直す
解説を読んで納得するだけでなく、もう一度、自分の力で答えを導きます。

ステップ4:数日後にもう一度確認する
再び間違えた問題は、まだ十分に理解できていない可能性があります。


復習した問題数を競う必要はありません。

少ない問題数でも、間違えた原因を理解し、次に同じような問題が出たときに正解できるようになれば、意味のある復習です。


8.偏差値50を目指すために、保護者の皆様へ




模試の結果が思うように伸びないと、お子さんも保護者の方も不安になることがあるでしょう。

しかし、偏差値だけを見て、お子さんの国語力を判断してしまうのはもったいないことです。

今回の模試で間違えた問題の中には、少し復習すれば正解できるようになる問題があるかもしれません。

まずは、そこから一つずつ取り組んでみましょう。

そして、復習ができたら、「前に間違えた問題が解けるようになったね」と、お子さんの努力や成長を認めてあげてください。

国語の力は、一朝一夕に身につくものではありません。

文章を正確に読み、内容を理解し、根拠をもとに答えを考える練習を積み重ねることが大切です。

国語専門オンライン学習塾 啓理学舎では、文章を読むための「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」を大切にしています。

ある文章を自分の言葉で言いかえる。

文章中の情報を比較する。

本文の根拠をたどりながら答えを導く。

こうした力を少しずつ身につけることで、模試の復習が、単なる間違い直しではなく、国語力を伸ばす学習へと変わっていきます。

まずは、正解できる問題を一つずつ増やしていきましょう。

国語の模試の結果や、家庭での復習の進め方にお悩みの方は、お子さんの学習状況を振り返る機会として、個別の学習相談もご活用ください。

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篠田啓彦
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篠田啓彦(塾講師)

国語専門オンライン学習塾 啓理学舎

保護者の方に家族関係改善等を助言させていただくとともに、国語が苦手なお子さまでも特別な学習方法で真の「基礎学力」「国語力」が身につき、さらに各教科の成績向上、中学・高校合格へ導いている。

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