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中学、高校受験を合格に導く「国語力」 国語苦手がなくなり楽しく成績向上

国語力と誉め育てで中学、高校受験合格に導く学習塾

篠田啓彦

篠田啓彦 しのだひろひこ
篠田啓彦 しのだひろひこ

#chapter1

国語が苦手な子どもも変わる「国語力」をベースにした学習法

 子どもの読書離れは年々増えていく傾向にあるようです。それとともに、「国語力」の低下も深刻になっています。ところが、難関私立・国立中学、公立中高一貫校などの中学受験の問題の傾向は記述式が増え、子どもの実態とは正反対の「国語力」を問うような試験問題にシフトしています。「国語専門オンライン学習塾啓理学舎」は、国語が苦手な子どもを得意にさせることで評判の「国語力」をベースにした学習塾です。塾長の篠田啓彦さんにその学習法を聴きました。

 「国語が苦手な子どもの多くは、黙読が苦手です。その結果、読書量も減り国語力がつきにくくなります。その解決方法として、「聴きながら黙読する」プログラムを使います。これは、各学年に適した、内容の面白い物語を録音したものを聴きながら、黙読していきます。読書が苦手な子どもでも、耳から聴くことで文章の意味が頭に入りやすくなり、黙読の手助けになるのです。そうして、徐々に朗読のスピードを上げていきます。それに伴って、黙読のスピードも自然と上がっていきます」とまず基本の学習法を説明してくれました。

 そして語彙力も国語力には必要な要素ですが、この語彙力の広げ方もここでは独特なやり方です。「語句を辞書を引いて調べることも重要です。しかし、試験の時に知らない単語が出てきても、辞書で調べることができません。ではどうするか?それは文章の前後から意味を汲み取るしかありません。このように実践で行う、前後の関係で意味を取っていくやり方を塾ではしています。本文を読み、語句の意味を間違って答えたら、もう一度本文に戻り、前後の関係で意味を汲み取ることをしています」。こうして獲得した語彙力は定着がよい、と篠田さんはいいます。

#chapter2

本当の「国語力」は3つの力 体系的学習法で身につく

 「国語力」とはなんでしょうかと問われた時、すぐに答えられる人はごく少数。母国語であるがために、明確な答えを持ち合わせていないのかもしれません。「国語は他の教科と違い、対策が取りにくい教科です。読書をすれば、問題を解けば、国語力が向上すると思われがちですが、残念ながらそれだけでは効果的な結果は得にくいです。実は、国語はきわめて論理的な教科なのです」

 「国語力」は大きく分けて3つの力があり、それを体系的に身につければ、苦手な子どもでも国語力が向上します。国語専門オンライン学習塾啓理学舎ではこの3つが身につくように指導。「『国語力』とは『論理的思考』であり、もっと簡単にいうと『整理力』なんです。

 文章の内容を整理する力、これには大きく分けて3つあります。⑴言い換える力、⑵比べる力、⑶たどる力、この3つです」。⑴の言い換える力とは、抽象的に説明している事柄を、具体的に表現している関係を見つける力。⑵の比べる力は、AとBを比べている箇所を見つけ出し、その関係を整理する力。⑶のたどる力とは、結果として書かれている事柄の原因をたどっていく力です。「この3つの力をトレーニングすることで「国語力」はぐんとアップします」

篠田啓彦 しのだひろひこ

#chapter3

「誉め育て」「認める」ことが子どものやる気と自己肯定感を引き出す

 国語専門オンライン学習塾啓理学舎のもうひとつの特長、それは「誉め育て」です。誉めること、認めることが子どもの「自己肯定感」を強くし安心して生活でき、自分の力を存分に発揮できる大きな鍵を握っていることは広く知られています。しかし、そのやり方に困り、継続することが難しい、というのも本音ではないでしょうか。篠田さんの採用している方法は、その保護者の悩みも解消してくれる方法です。

 篠田さんは保護者面談の時に、「長所ノート」を手渡します。そして、まず最初に保護者自身の良いところを最低20~30個、書くように促すといいます。「まず、保護者の方ご自身がご自分の良いところを見つけることが先です。ご自分をまず認めてあげることです。皆さん、最初は驚いて「書けるかしら?」と自信なさそうにされますが、書けるんですね。それから、ご夫婦(相手)やご家族の良いところ。それからお子さんのことを書いてもらいます」。さらに書いたノートを子どもに読み聞かせ、家族が毎日目にする場所に貼ってもらうよう指導しています。

 この長所ノートを書くことで、短所だと思っていたことも長所として見方を変えることができると篠田さんはいいます。「例えば、移り気な性格も、好奇心旺盛な性格、と捉え直して見るんです。そうすることで保護者の方はお子さんをさらに認めることができ、それがお子さんの自己肯定感に繋がります。家庭がうまくいくと子どもも生き生きしてきます。それが成績向上に大きく繋がります」

 篠田さんが実践する、理解する力、「国語力」を根幹にすえた学習方法と、「誉め育て」「認める」指導の2本柱の篠田メソッドは、これからの入試に対応した、また社会人になっても役立ち、子どもを安定した精神状態に導く学習法として、ひとつの回答のように感じられました。

(取材年月:2015年7月)

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篠田啓彦

国語力と誉め育てで中学、高校受験合格に導く学習塾

篠田啓彦プロ

塾講師

国語専門オンライン学習塾 啓理学舎

保護者の方にお子さまとの接し方等をアドバイスさせていただくとともに、国語が苦手なお子さまでも特別な学習方法で真の「国語力」が身につき、さらに各教科の成績向上、中学・高校合格へ導いている。

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