下痢などのお腹の風邪に勝湿顆粒

厳しい寒さが和らぎ、万物が芽吹く「立春」を過ぎると、自然界は「陽」の気で満ち溢れます。
しかし、中医学において春は、もっとも自律神経を乱しやすい季節。
なんとなくイライラしたり、気分が落ち込んだり、あるいは体に不調を感じてはいませんか?
今回は、そんな春特有の「心の揺らぎ」に寄り添う漢方薬とその養生について書いておきます。
春は「肝」の季節:気が滞りやすい時
中医学の五行説では、春は「肝(かん)」の働きが活発になる時期です。
「肝」は気(エネルギー)の流れをコントロールし、情緒を安定させる司令塔のような役割を担っています。
しかし、春の激しい寒暖差や、年度替わりによる環境の変化は、「肝」に大きなストレスを与えます。
肝気鬱結(かんきうっけつ): ストレスで「肝」の働きがスムーズにいかなくなり、気の流れが滞ること。
症状: 胸苦しさ、ため息、イライラ、お腹の張り、月経不順など。
逍遥(しょうよう)=自由に動き回ること
「逍遥」という名前の由来をご存知でしょうか。
「逍遥」とは、あてもなくぶらぶら歩く、自由なさまを意味します。
この処方は、滞ってガチガチになった「気」を解きほぐし、再び体の中をサラサラと巡らせてくれる、いわば「心のストレッチ」のような漢方薬です。
逍遥散の主な働き
・疎肝(そかん): 「肝」の緊張を和らげ、気の滞りを解消する。
・健脾(けんぴ): ストレスでダメージを受けやすい消化器(脾)をケアする。
・養血(ようけつ): 女性の健康に欠かせない「血」を補い、情緒を安定させる。
暮らしに取り入れる「春の養生」
普段の養生としては、「肝」を養う生活を心がけましょう。
・香りの力を借りる: ミント、セロリ、シソ、柑橘系など、香りの良い食材は気の巡りを助けます。
・目を休める: 中医学で「肝」は「目」と直結しています。スマホの長時間利用を控え、早めに就寝しましょう。
・伸びをする: 朝起きた時や仕事の合間に大きく「伸び」をする。これだけで滞った気が少しずつ動き出します。
おわりに
心身の揺らぎを感じやすいこの時期、大切なのは頑張ることではなく、上手に気を抜くことかもしれません。
漢方の力を借りて内側から流れを整える。
そんなセルフケアを日々に取り入れながら、移ろいゆく季節を健やかにお過ごしください。


