コラム
子供視力低下と漢方
2023年11月29日
子供の視力低下
近年、子供の視力低下についての相談が多くなっています。
文部科学省が公表している学校保健統計調査では視力1・0未満の小中高生の割合が毎年増加傾向にあるそうです。
スマートフォンやタブレット端末などの普及により目を酷使する時間が長くなった事が原因の1つにあげられています。
大人と違い子供は視力低下に自覚しにくく、視力低下に対する対応が遅れてしまう事もあります。
視力低下などの目の問題は早めに対応することで重症化を防ぐことも出来るので普段から気を配る事が大切です。
目のエネルギーは血?
中医学では『肝は目に開竅する』という言葉があり、肝は目に深く関係する臓腑とされます。
目はこの肝に貯えてある血を栄養源としており、目を使うと血を消耗するという考えがあります。
目の使い過ぎにより肝の血が少なくなると目は栄養不足になり視力低下などの原因になります。
なので目を元気に保つためには肝にある血を蓄え、酷使しないようにする事が大切という中医学独自の理論があります。
目の栄養剤になる漢方薬
目の栄養源である血を補う漢方薬は当帰・地黄・何首烏・阿膠・枸杞子などがあります。
他にもたくさんありますが、特に枸杞子は目に関係が深く目に関する漢方薬によく配合されています。
枸杞子を配合した漢方薬は飲む目薬などと言われるものもあります。
写真のような赤い実なのですが、中華料理などで見た事がある方が多いのではないでしょうか。
他にも珍しい漢方薬では鯉を原料にした鯉魚胆などもあります。
漢方薬で目の栄養源補給も大切ですが、休ませる事も大切です。
たまには外の景色を眺めるなど、少し目を休ませる時間をつくるのも良いのでしょうか。
関連するコラム
- 子供の歯ぎしりは消化不良 2023-07-07
- 朝起きれない・学校に行けない子供(低血圧・低体温) 2023-07-06
- 子供の水筒で健康チェック! 2023-07-18
- 漢方薬で考える子供のくしゃみ鼻水 2023-11-22
コラムのテーマ一覧
- 不調を中医学で考える
- 中医学で見る漢方薬あれこれ
- 薬膳で健康管理
- 中医学で見る季節の漢方薬
- 中医学で見る子育て
- 妊活と漢方
- 病院での不妊治療に併せた漢方薬
- 皮膚病と漢方薬
- 血液検査値と漢方薬
- 美肌漢方薬
- 心の漢方薬
- 植物性生薬
- 植物性生薬
- 生薬アラカルト
- 薬剤師が推奨する『機能性表示食品』
- 口腔ケアー
- 耳鳴りと漢方薬
- 瘀血と漢方薬
- 中医学で見る『漢方薬三種の神器』
- 《漢方の知恵袋》
- 漢方薬剤師の気になる記事
- 眼の病気
- 『紅豆杉=タキサス=白豆杉』
- 身近な健康法
- 精力剤
- 健康講座
- 処方箋薬
- お得情報(キャンペーン)
- 動物性生薬
- 漢方薬アラカルト
- 健康情報誌
- 専守防衛=未病先防
- 薬剤師が推奨しているサプリメント
- 急性疾患にも漢方薬や自然の恵みエキス
- 漢方薬の効果効能、服用の注意点
- 慢性疾患に処方される漢方薬
カテゴリから記事を探す
佐藤宣幸プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。