コラム
漢方で見る皮膚掻痒症
2023年10月17日
皮膚掻痒症
秋になり空気か乾燥してくると多くなるのが皮膚掻痒症です。
皮膚掻痒症は湿疹や発疹などがあるわけではないのに痒み出るのが特徴的です。
多くはドライスキンのような皮膚の乾燥が原因で、他にも糖尿病や肝硬変、腎不全などの疾患が原因になる場合もありあます。
西洋医学では抗ヒスタミン薬や保湿剤などによる治療がメインになってきます。
痒みにより日常生活に支障をきたす方も多く当薬局でも秋から冬にかけて多くなる相談の一つです。
漢方で見る皮膚掻痒症
中医学では皮膚掻痒症のような症状は『血の不足』である血虚と見ます。
イメージとしては体の内側からの乾燥ですかね。
血の不足により肌に栄養を与える事が出来きなくなり肌が栄養不足になります。
栄養不足の肌は潤いが足らず干からび乾燥し、その結果肌に痒みが出るのが皮膚掻痒症です。
基本的には血を増やしてあげる事が大切ですが、血をいきなり増やすと痒みが強く出る事もあるので少し難しくもあります。
よく使われるのは当帰という生薬を基本にした漢方薬です。
血を増やし巡りを良くして肌に潤いを与え栄養を供給します。
美肌に使う漢方薬としても知られスキンケア漢方薬などにも使用されいます。
また、血の不足である血虚が長く続くと瘀血などの老廃物がたまり肌の回復を妨げます。
こういったタイプの方は瘀血を取り除かないと肌がなかなか良くならないです。
皮膚掻痒症は血の不足以外にも見方は様々です。
気になる方はご相談ください。
関連するコラム
- 《スクアランとスクアレン》 2017-03-15
- 『しもやけ』にもスクアレン 2020-11-02
- すこし贅沢に美肌達成 2017-04-21
- 《乾燥肌を瑞々しく》 2017-02-28
- 乾燥肌対策 2017-07-31
コラムのテーマ一覧
- 不調を中医学で考える
- 中医学で見る漢方薬あれこれ
- 薬膳で健康管理
- 中医学で見る季節の漢方薬
- 中医学で見る子育て
- 妊活と漢方
- 病院での不妊治療に併せた漢方薬
- 皮膚病と漢方薬
- 血液検査値と漢方薬
- 美肌漢方薬
- 心の漢方薬
- 植物性生薬
- 植物性生薬
- 生薬アラカルト
- 薬剤師が推奨する『機能性表示食品』
- 口腔ケアー
- 耳鳴りと漢方薬
- 瘀血と漢方薬
- 中医学で見る『漢方薬三種の神器』
- 《漢方の知恵袋》
- 漢方薬剤師の気になる記事
- 眼の病気
- 『紅豆杉=タキサス=白豆杉』
- 身近な健康法
- 精力剤
- 健康講座
- 処方箋薬
- お得情報(キャンペーン)
- 動物性生薬
- 漢方薬アラカルト
- 健康情報誌
- 専守防衛=未病先防
- 薬剤師が推奨しているサプリメント
- 急性疾患にも漢方薬や自然の恵みエキス
- 漢方薬の効果効能、服用の注意点
- 慢性疾患に処方される漢方薬
カテゴリから記事を探す
佐藤宣幸プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。