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佐藤宣幸(さとうのぶゆき) / 薬剤師

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コラム

《漢方薬運用は病名ではなく「弁証論治」で!》

2022年12月7日

テーマ:《漢方の知恵袋》

コラムカテゴリ:くらし

《心身の不調時、漢方薬運用の決め手はナニ?》

弁証論治

インフルエンザが流行っている時には「麻黄湯が効く」と煽り、今度はコロナに「葛根湯」が効くとか・・・!
※確かに効いた事例があるかも知れませんが、それには病名ではなく正しく弁証論治してからの事、決してインフルエンザだから麻黄湯、コロナだから葛根湯と安易に決めつけないで下さい。
これらの漢方薬は弁証論治しなくても誰でも近くのドラッグストアーに行けば簡単に購入できますが、漢方薬と言えども医薬品ですので相応の知識と経験のある薬剤師にシッカリ「弁証論治」を受けてからインフォームドコンセント(説明と同意そして納得)の上、お買い求め下さい。

※「葛根湯」服用時に注意すべき事

  • 病後で衰弱している方、体力が衰えている方
  • 胃腸が弱い方
  • 食欲がない、悪心・嘔吐がある方
  • 発汗が著しい方
  • 狭心症、心筋梗塞などの循環器の病気や既往歴のある方
  • 重度の高血圧の方
  • 腎障害がみられる方
  • 排尿障害がある方
  • 甲状腺機能亢進症のある方

《すでに「発汗」・「胸元・脇下がシットリしている」時、葛根湯は服用禁忌!》
《当薬局の爺様薬剤師は「葛根湯は若い方用」と考えています》
☆若い方でも「正食」が実践できていない時や「夜更かし」・「朝食抜き」が多い方にもお薦めしません。

《ゾクゾクする「悪寒」ではなく、ゾクッとする「悪風」の時は!

桂枝湯
※昔の人ほど歩かない(慢性的な運動不足)・過冷房過暖房・鯨飲馬食気味の生活習慣で、元気に動いての発汗ではなくジーッとしていて漏れる汗が多い方には《葛根湯》よりも《桂枝湯》が適しています。
暖房の風でも《ゾクッ》とする悪風を感じたら即、桂枝湯を煎じるが振り出して飲んで見て下さい。

※煎薬=《桂枝湯》の効能効果

体力虚弱で、汗が出るものの次の症状=かぜの初期
☆桂枝湯は葛根湯の裏の処方とお考え下さい。
*体力のある方は葛根湯、体力のない方は桂枝湯。
☆もっと簡単に言いますと
*胸元も脇下もサラサラしている時の風邪の初期は葛根湯、すでにシットリしていたら桂枝湯として下さい。

《具体例》
暖房がガンガン効いてる屋内で温かい飲み物よりは冷たい飲み物が欲しい時、コロナウイルス対策で窓を大きく開放して換気していたら冷たい空気に当たりクシャミが出たりゾクッとした時です。
当薬局の爺様薬剤師はあまり暖房は強くしないで夜に原稿を書いていたら時に、寒さを感じたら、この桂枝湯煎薬をマグカップに入れて熱湯を注ぎ振り出して飲みますとポカポカお腹からアタタンクなるのが好きです。
深夜にドリップした熱いコーヒー、香りがすてきなのですが快眠の妨げになるので飲まずに、この「桂枝湯煎液」を飲みます。
桂枝湯は快眠の妨げになりません。

漢方薬、西洋薬より安心安全なのですが、間違った弁証論治で利用しますとチト、困ります。
漢方薬の選定には当薬局の薬剤師陣の知識と経験を活用して下さい。

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