妊娠中に漢方薬を服用しても問題ない?
《子宝を授かるには、お二人の協力が不可欠》
男性不妊とは何か?
女性不妊症とは異なり、男性不妊は大きく2種類に分類されます。
1つ目は、先天性の要因がある場合(遺伝的要因・発育段階で受けた影響等によるもの)、
2つ目は、後天性の要因がある場合(ストレス・喫煙・病気などの日常的な影響等によるもの)。
その中で、最も多い不妊原因とされているのが造精機能障害です。ホルモン分泌の異常により、正常に精子を作ることができない状態をいいます。
それらにかかわる男性不妊のリスク因子として考えられるのが、幼児期の病気です。睾丸炎を起こしてしまった経験があったり、がん治療を長期で受けた経験があったり。生殖に関わる病を経験したことがあって不妊で悩んでいるのであれば、泌尿器科もしくは産婦人科で検査を受けてみるといいでしょう。
男性不妊の種類について
不妊の種類を大きく分けると、「乏精子症」「精子無力症」「精子不動症」の3つに分けられます。
乏精子症は、精子は生存しているが数が少なく自然妊娠に至らない状態。精子無力症は、精子の元気がない状態。精子不動症は、精子が動いていない状態(死滅している状態)が主な不妊原因のようです。
男性の場合、精子そのものに原因があるという場合も多く、原因がはっきりとわかればすぐに治療を開始することも可能とされています。
しかし、心意的要因が不妊に繋がっている場合は、検査を受けることは必要ですが男性側の心の健康を回復させていくことが大切です。
不妊が原因でストレスを感じている場合もあるでしょうし、不妊以前の何らかが原因となっている場合も考えられます。これらの不安や悩みを取り除いていくことが、治療へ向けての準備となります。心と体のバランスを整えることは、男女に共通しているので、不妊治療を考えるカップルであれば、互いの体の健康を呼び戻すことから始めていくのも大切です。
男性の不妊治療に漢方がどのように作用するのか
漢方には、抗ストレス作用の薬草が含まれるものが多く存在し、「心の健康回復に効果的である」とされています。
ストレスが原因で起こるEDの症状で悩む方も少なくない現在、心のバランスを正常に戻すことから始め、体の健康を促進していく効果も期待できます。心身が健やかなになってくると、生活そのものも改善されていきます。そうすると、食欲もわいてきて栄養が充実し、運動機能の回復も期待できるでしょう。
生活習慣が健康的になると、血の巡りなどの循環機能が正常になり、不妊の原因が軽減していくという自然の流れを生み出すことができます。漢方を取り入れることにより、男性本来の機能回復を促す作用があると考えられています。
妊娠させる体づくりのために、漢方にできることもたくさんあります。