江戸時代から続く農法が「世界農業遺産」に認定
世界遺産の五箇山菅沼集落(富山県南砺市)には9戸の合掌造りの家屋があるが、その
維持管理には、少子化が進む中で苦悩を続けている。
現在、同集落には約30人が居住しているが殆どが高齢者であり、今後はさらに高齢化が
進み「世界遺産・五箇山菅沼集落」を維持していくには、大きな課題が山積している。
以前の主要産業であった「養蚕」は消え、今は「観光」が主な収入源となっており、筆者が
訪ねた時も、ほとんどが外国人観光客であった。
また、収入源の確保のため、同集落の関係店は年末年始のみ休みというのが現実。
さらに、「観光」と「日常生活」の線引きも厳しい。
まさに、高齢化が進む国内の世界遺産認定地区に突き付けられた、共通課題かもしれない。