洪水、酷暑・・どうする日本、どうする地球
今日16日夜に、3年ぶりに本来の規模で行われる予定の京都「五山の送り火」。
その「五山の送り火」が、野生の鹿の獣害で大ピンチとなっている。
特に被害の大きいのは、宝ヶ池の南に位置する松ヶ崎地区の「妙」と「法」。
その斜面にはツツジ等が多く生えているが、野生の鹿に食べられ表土が露出。
雨により侵食や土壌の流出が続き、灯の火床の地盤が崩れる危険が出てきた。
近年は、防護柵設置の寄付を募り周囲420mを囲んだが、抜本的な解決策にはならず
景観の問題もある。
専門家によると、西日本では鹿の生息数は減っているが、その生息範囲はここ40年で
約3倍近くに広がっているとのこと。
原因には、里山の環境変化による野生動物と人間の居住地の境が不明確になっている。
追い打ちをかけるように、猟師の高齢化進み狩猟の減少も要因のようである。
「環境の変化」と「高齢化」は、伝統の風物詩継承にも、大きく影響してきている。