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どうする? 加賀奉書・二俣和紙

上野峰喜

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テーマ:日本の美

先日、宮内庁職員の方の案内のもと、京都桂離宮を細部にわたり見学することができた。

          
※桂離宮は皇室用財産として宮内庁が管理しており、そのため国宝等の指定対象外となる。

桂離宮は西暦1615年ころに造営された宮家の山荘で、かのブルーノ・タクトが
「泣きたくなるほど美しい」と絶賛した、日本が誇る貴重な文化財産の一つである。

意外と知られていないが、桂離宮と金沢とは縁が深い。

後陽成天皇の弟・八条宮初代智仁(としひと)親王により桂離宮は創建された。
しかし、智仁親王が亡くなった後は、完全に荒廃してしまう。
その後、息子の二代智忠(としただ)親王が加賀藩主・前田利常公の娘富姫(ふうひめ)と
結婚したことにより、加賀藩の強力な財政的支援のもと桂離宮の復興と増築が始まる。

         
松琴亭の全容

その中には、加賀奉書・二俣和紙も多く使用されていたそうである。
桂離宮で最も格式の高い、茅葺入母屋造りの茶室「松琴亭」の床や襖には
青白市松模様の加賀奉書・二俣和紙が400年近く使用され続けていた。




         
しかし、宮内庁職員の説明によると1年前に張り替えた時は「越前和紙」であった。
その経緯は、その職員の方もわからないとのこと。

技術的なものか? 生産・産地の問題か? 「当然加賀奉書」という甘さがあったのか?
経緯はわからないが、このままで良いのか? 複雑な気持ちである。
次回の張替え時は、加賀奉書・二俣和紙の復活を願うばかりである。

         
筆者が訪問した時間帯は、皇居(東京)での新大臣の認証式と重なり、皇室関係の施設は
最高レベルの警備体制だった。
※掲載した写真はすべて、宮内庁の許可のもと撮影

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株式会社金沢テックサービス

顧客からの信頼を第一に考えた経営理念が強みとなっている。「製品は実際に使ってもらって初めて評価される」ものであり、そのためには製品の品質だけではなく、会社や所属する人間の資質が大切だと考えている。

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