名物饅頭が消えた
浜松市天竜区にある人口3,200名ほどの水窪地区。
この水窪地区は、毎年6月14日~15日の2日間だけ花火遊びが許されている。
地元では、その間を「祇園(ぎおん)」と呼んでいる
なぜ、そう呼ばれるか? 諸説はあるようだがはっきりしていないとのこと。
それ以外の間は、花火で遊ぶことは一切ご法度。
そんなルールができた背景には、大正14年2月25日、その水窪で大火が発生し
140戸の家屋が焼失し、ほとんどの住民は焼け出され地域も焼け野原になった。
その戒めとして、毎年2月には必ず地域全体で消防訓練を実施し
梅雨場のこの2日間以外は、花火を禁止するという独自に取り決めた。
昨年には100年近く続くこの習慣は、市の浜松地域遺産に認定された。