新・精霊の伝え人 ~国宝としていまに開花する~
この前の休日、調べたいことがあって金沢市立〇〇図書館に出向く。
追い込みの時期とあって、館内は受験生で席が満席。
公立高校の受験日が近いこともあってか ? 高校受験生が目立つ。
やっと空いた席に座ると、横列の席は数人の女子中学生(高校受験生)。
図書館のためひそひそ声ではあるが、金沢市郊外の二俣中学校の生徒さん達らしい。
金沢市立二俣中学校
自宅で一人、受験勉強していると、孤立感に襲われ友達を連れ立っての勉強らしい。
また、先日発表された希望高校の受験倍率が予想以上に高く、それが気になり自宅では
集中できないらしい。
そのため、二俣町より遠路はるばる(失礼のほど・・)この〇〇図書館にやって来たようだ。
さて、調べものは偶然にも「二俣和紙」について。
平成2年の読売新聞には・・以下のように書いてあった。
この和紙づくりは、1000年以上は続いていると言われている。付近に、原料となるコウゾが豊富に自生しており、紙の生産にもってこいだった。
16世紀末、前田利家によって藩主一族が使う「御料紙」すき地の指定を受け、以降、藩の
手厚い保護を受ける。
(中略)
藩の保護を失った明治以降は、用紙の普及もあって急速に衰退していった。
太平洋戦争のころは、気球爆弾用の気球紙も生産していた。
(中略)
藩政時代、二俣村の紙すき技術は、加賀藩によって、他地域に伝えることを禁じられていた。いわば門外不出の技。
今、その技術を広く公開することで、この町は新しい時代に向けて歩み始めた。
平成最後の年となった今の二俣和紙は、どうであるか?は、このコラムの読者の皆さんに
委ねたい。
偶然にも、この日は二俣町にご縁のあった一日だった。
「二俣中学校の受験の皆さん × 二俣和紙 = がんばれ」とエールを送りたい。