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あの高田社長と「長崎の奇跡」

上野峰喜

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テーマ:時事問題

高田社長?では、直ぐにイメージが出てこない方も、あの「ジャパネットたかたの高田社長」と言いかえれば、全員の方が思い出すと思います。


いま高田社長は「長崎の奇跡」として、その経営手腕があらためて注目されています。

昨年の4月にJリーグ・V・ファーレン長崎の運営会社社長に就任し、それまでは債務超過、選手への給与未払い等々が相次いで発覚しチーム存亡の危機に直面し、サッカーについては全くの素人である、高田明さんに白羽の矢が向けられました。
実際には地元経済界に及ぼす悪影響も考え、「藁をもすがる思い」から高田さんにすがるしかなかったのかもしれません。
しかし、運営会社が危機的経営状態のため、国内外の大物選手をスカウトする資金などありません。現有勢力と債務超過しか手元にありません。

そのような非常に厳しい環境の中で・・・
高田社長のチーム再生の熱い思いは、全ての人が「笑顔になる事」そして「常に夢を持ち続けること」を具体的な形として現し、常に自ら率先して現場に出向くことでした。


持ち前のアイディアで、地元開催の観客数は前の年の約5,000名から22,000名へと4倍以上に増員。
観客数が増えれば選手のマインドも上がり、成績も上昇。
人が集まれば地元経済にもプラス効果。
そしてチームが強くなれば、スポンサーが増え選手の処遇も大改善。
処遇が改善すれば、選手の勝利に対するマインドは更に上昇。

そして、ついに社長就任7ヶ月目にしてV・ファーレン長崎はJ1リーグに初昇格。


見事なV字回復ですが、そこには試合があるスタジアムには、必ず高田社長の姿があり率先して「笑顔」という商品(サービス)を売っている姿がありました。

筆者は以前、金沢で高田社長の講演を拝聴する機会がありました。
その洗練された話術、話の進め方、社長としての覚悟 等々 多くの事を学ぶことができました。
60分の講演時間ですが10分程に感じ、メモを取るのも忘れるほど人を引き付けるお話であったことを昨日の事のように思い出します。

テレビショッピングでは、スタジオにいる視聴者が拍手するシーンがありますが筆者は演出(失礼ですが「やらせ」)効果と思っていましたが、高田社長の話を実際に聞くと筆者も含め聴講者から自然に拍手が涌いたことも、衝撃的な経験でした。

その時に高田社長は、「伝えるのではなく」「伝わること」が大切であること。
そこには完璧方法などはなく「どうして伝わるか?」と、常に真摯な心で学ぶ姿勢が大事 ! という話された言葉を思い出します。

当時、「伝わること」を極めるために「能・世阿弥」に関する書物を読みふけり「能」の鑑賞も足繁く通っている・・とお話されていたことを、最後に付記します。


高田明さんに関するHP → http://www.aandlive.com/

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専門家

上野峰喜

株式会社金沢テックサービス

顧客からの信頼を第一に考えた経営理念が強みとなっている。「製品は実際に使ってもらって初めて評価される」ものであり、そのためには製品の品質だけではなく、会社や所属する人間の資質が大切だと考えている。

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