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「青鬼(あおに)」といういかにも怖そうな集落が、長野県白馬村にあります。
スキーメッカの白馬村ゲレンデゾーンとは離れた、標高約800メートルにある天空の場所で現在15棟あり、その全棟に人々が生活しています。
そのうち14棟が、国の重要伝統的建造物群保存に指定されています。
学術調査では、縄文時代からその地域に人が住みつき今に至っているとのこと。
「青鬼」という名前がついたか? という伝説が、次のように今に語り継がれています。
はるか昔、山向こうの鬼無里村(きなさむら 現・長野市鬼無里地区)に鬼のような大男が現れ、村人を苦しめていました。そこで、村人たちは山の中腹に底なしの穴を掘り大男を封じ込めました。
鬼のような大男が居なくなったため、この村は「鬼無里」と呼ばれるようになったとか。
ある日突然、この大男が穴の反対側に現れましたが今度は人々を苦しめるどころか、人助けを行うようになり、村人たちは大男が穴を抜けたことで魂が入れ替わったと考え、それ以降はこの大男を「お善鬼様」として祀るようになったとのことです。
その大男が現れた場所がこの青鬼の里で、いまもこの集落には「お善鬼様」を祭神とする青鬼神社が鎮座しています。
遠くの方に白馬のジャンプ台が見えます
この天空の隠れ里しは傾斜地に位置し、江戸時代村人総出で作り上げた200枚の棚田があります。この青鬼棚田は「日本の棚田百選」にも選ばれています。
その天空の隠れ里には訪れる人もほとんどなく、看板には「住民を写真で撮らないでください」という表示のみ。
筆者が訪ねた時は、目にしたのは集落の伝統的建物と湧き出る清水のみで、住人に会うことは一度もありませんでした。
もしかしたら、ここは人間の面をかぶった鬼達が住んでいるのかも・・・一瞬頭をよぎる神秘的な天空の隠れ里でした。
国の重要伝統的建造物群保存地区一覧 石川県には8地区あります
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http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/judenken_ichiran.html