商品説明も多国籍化へ
高さ85.4mの大津波 ! 東日本大震災の時に発生した津波の約2倍の高さ。
信じられないような高さですが、その大津波は実際に日本で発生しています。
1771年(明和8年)4月24日午前8時頃に、現在の沖縄県八重山列島近海を震源として地震が発生。
震度は推定で「4」程度で震害はほとんどありませんでしたが、その後三波による大津波が発生、同地域に大被害を及ぼしその後、「明和の大津波」と命名されました。
「津波大石」
その津波は高さ85.4mに達し、石垣島の1/3が水没。
当時のその地域の人口は約3万人、そのうち1万人がその大津波で犠牲に。
その後も、その大津波の冠水よる塩害で土地が疲弊し、飢饉や疫病が発生し人口は約1万人までに減少します。
写真左奥に見えるのが海
写真は石垣市に残っている「津波大石」です。重さは推定で約1,000t、沖合より2km内陸に津波によって流されて来たものです。
当初は「明和の大津波」で流されたものと考えられていましたが、その後の学術調査で約2,000年前の大津波で流されたもので、「明和の大津波」ではその大石の向きが変わった程度と判明しました。
そう考えると、約2,000年前の大津波は「明和の大津波」よりもはるかに強力な破壊力があったことが想像されます。
この「津波大石」は、東日本大震災後の2013年3月27日に将来の教訓的な意味も含めて国指定天然記念物に指定され、その周辺も散策コースとして整備されました。
「災害は忘れた頃にやって来る」とよく言われますが、筆者としてはこの「津波大石」はもうもっと注目され、しっかりと将来に伝えるべきと思います。
また、この津波大石のすぐ近くに小学校があることも気になるところですが・・・
写真右奥に見えるのが小学校