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問題の「3分の1ルール」

上野峰喜

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いま環境問題の一つに、「食品ロス問題」が挙げられています。
そのような中で我が国では、「賞味期限の3分の1ルール」の見直しを迫られています。
「賞味期限の3分の1ルール」という商習慣を簡単に説明すると、賞味期限の3分の1までを小売店への納品期限、次の3分の1を消費者への販売期限と設定しているものです。


廃棄される食品

わかりやすく例にしてあげると、賞味期限が製造日から6カ月先ならば2カ月以内(1/3)に小売店等に納品しなければならず、次の2カ月以内(1/3)に消費者に販売しなければなりません。この期間(=4カ月・2/3)を過ぎると、製造元や卸元へ返品されるか、もしくは廃棄されるという商習慣です。


(朝日新聞より)


小売店の中には、返品や廃棄を極力回避するために「おつとめ品」として定価より安く販売努力している先もありますが、残念ながら食品業界の多くが、いまもこの「賞味期限の3分の1ルール」に準じて対応し続けています。
特に我が国の国民性によるものか? 、商品を購入する際には、陳列の奥にある「賞味期限が先の物」を手にする消費行動も、一つの要因と言われています。

先進国を中心に年間約13億トンの食品が廃棄される一方、途上国等でこの10年間で約1億人の飢餓人口が増えています。明らかに「人類内での矛盾」が生じています。

まずは、過剰に鮮度を求めてきている我々自身(=消費者)の意識改革が急務です。
それでも、やむを得ず食品ロスが発生する場合は、当たり前のように可燃ごみとして排出するのではなく有機堆肥等に生まれ変えるような、地球環境に配慮し次世代の事を考えた賢い消費者行動も必要となってきます。

当社も、食品資源リサイクル機器「マジックバイオくん」を更に普及する活動を通して、食品ロス問題にこれからも、引き続き支援をさせていただきたいと思っております。

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専門家

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株式会社金沢テックサービス

顧客からの信頼を第一に考えた経営理念が強みとなっている。「製品は実際に使ってもらって初めて評価される」ものであり、そのためには製品の品質だけではなく、会社や所属する人間の資質が大切だと考えている。

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