大富豪が、ばらまく二酸化炭素
9月20日と10月28日の2回にわたってこのコラムで、いま全国から注目されている立山町様のお取組み、いわゆる「立山モデル」をご紹介させていただきました。
その中で「EM菌」(別名EMボカシ)について、もっと詳しく知りたいというお声を沢山いただきましたので、今回はEM菌(EMボカシ)特集号として掲載いたします。
丹精込められて完成したEMボカシ
一般的には生ゴミ処理は、微生物の力を借りて生ゴミ処理機、当社では「マジックバイオくん」(製品名)で発酵・分解し約1/10の容量の残渣に変え、これを元に良質な堆肥を作ります。その堆肥は安全安心な青果物を栽培するのに、大変重宝されています。
立山町様では、上述の過程で同町独自で作る「EMボカシ」の力を借りて、同じく良質な堆肥を作っています。
この「EMボカシ」ですが、米ぬかに約200倍に薄めたEM菌と糖蜜、水を加え、よくかき混ぜます。そのよくかき混ぜられた米ぬかを、密封し約1カ月間保管し十分に発酵させます。
立山町の場合は、更にその間20℃の状態を維持管理し発酵させています。
十分な発酵が終わると、乾燥させ「EMボカシ」が出来上がります。
発酵中のEMボカシ
乾燥中のEMボカシ
「EMボカシ」(EM菌)の力を借りて発酵分解処理された肥料(堆肥)は、特に養分が優れ青果物の生産者(農家)からは、いま一番注目されている堆肥と言えます。
立山町では、その肥料(堆肥)の生産が追い付かず、今は「週1回、1人5袋まで」という販売条件で一人でも多くの人にわたるよう、うれしい悲鳴?をあげてご対応をされています。
私たちは、どうしても目の前にある「生ゴミ」を無くしてしまえばよいと思いがちで、可燃ごみとして、当たり前のように排出しています。しかし、焼却すれば二酸化炭素等が発生するという問題が新たに生まれます。言うまでもなく、それは地球温暖化の原因となり異常気候等の発生につながっていきます。
資源をリサイクルするという、立山町様のお取組みには頭が下る思いです。立山町様のように取り組んで行く地域、自治体、企業が一つでも増えていくことをただ祈るばかりです。