大富豪が、ばらまく二酸化炭素
「蒲公英」を何と読むか、ご存知でしょうか?
答えは、以下の写真です。
誰もが知っている、「タンポポ」です。今日はその「タンポポ」と、最近の異常気候について記したいと思います。
「タンポポ」は、もともと「鼓」を意味する言葉で、江戸時代には「鼓草」と呼ばれていました。
先日、幸流小鼓方で重要無形文化財総合指定保持者認定である,住駒幸英先生にお目にかかる機会があり、「鼓」についてお話を伺うことが出来ました。
鼓を打ち鳴らすと、「たん」と「ぽ」の2つの音しか出ないそうで、そこから「鼓草」がいつの間にか、「たんぽぽ」と呼ばれるようになって来たそうです。
ちなみにタンポポの茎を笛として吹くことを、「草笛」と呼ぶそうです。
「鼓」の両面に張られている「皮」は、全て「純日本製の馬の皮」だそうです。純日本製でないと「鼓」からは良い音が出ず、またその和馬の体からとれた皮の箇所の違いによっても、音が違うそうです。
農業の機械化などにより、純和製の馬が非常に貴重なものとなってきていることは当然のうえ、さらにその皮が馴染みよい音を出すまでに、100年以上かかるとのことです。30年前、50年前は、まだ駆け出しの「鼓」だそうです。
古いものでは室町時代に造られたものが一番音色を出すとのことで、その奥深さには驚くばかりです。
また、日頃の皮の手入れ、管理も大変なご苦労が必要とのことです。気温、湿度等が以前に比べ鼓にとって異常な環境状態となっており、住駒先生曰く「鼓が悲鳴をあげている」とのことです。
先日のこのコラムで「絶滅危惧○○」と寄稿いたしましたが、「鼓」も100年後には「絶滅和製楽器」と、なるのでしょうか?
「鼓がこの世から消える日」が来ないよう、「環境破壊」「地球温暖化」防止を、更に私達一人一人が積極的に取り組んでいく必要があると考えます。