大富豪が、ばらまく二酸化炭素
感動と熱狂のリオ五輪が終わりました。寝不足の毎日が続いた方も、多かったのではないかと思います。
日本選手の大活躍により、過去最高のメダル数を獲得し4年後の東京五輪に向けて大きな弾みがついたのではないのでしようか? 4年後の東京五輪が楽しみです。
皆さんも色々なシーンで、感動され胸が熱くなったのではないかと思います。
私が印象に残ったものの一つに、シンクロナイズドスイミングのメダル復活を挙げます。
ちょうど4年前のロンドン五輪が終わり、まだそう日数が過ぎていない時に、今回日本チームの監督をされた井村雅代さんにお目にかかることができ、色々とお話を伺うことが出来ました。
(Yahooフリー写真より)
井村さんといえば、「鬼コーチ」というイメージがあり、近寄り難いような感じがしますが実際にお目にかかると、どこにでもいる「大阪のおばちゃん」(ご本人には失礼ですが・・)という感じです。冗談、ギャグの連発、笑いが絶えない、とてもお話上手で、親しみやすい女性です。
ただし、ことスイミングの指導の事になると、目の色は変わります。井村さんの「信念」を熱く語り、指導論、教育論にまで話は広がります。
井村さんの指導論を一言で言うならば、「敵は妥協する己にあり」。
「人はそこで満足や妥協をしたら成長はない、いつも一歩先を歩いて毎日を過ごせ ! 」
なかなか考えさせられる言葉です。このような言葉はよく耳にしますが、百戦錬磨の戦いと確実に結果を出した井村さんから発せられると、その迫力と伝わり方はさすがに違います。
井村さんは、こんな例えもお話しました。
100日後に、今より10㎝高く飛べるようになるように努力しなさいと言っても、ほとんどの選手は10㎝を飛べることはできない。明日は今日より1㎜高く飛べるように努力しないさい、それを100日続けなさい,と指導するとほとんどの選手が飛べるようになるとのことです。但し、その100日間は、一切の妥協とあきらめはしてはいけないとも、話すそうです。
井村さんの信念、中国チームのコーチを引き受けた経緯などが、著書「あなたが変わるまで、わたしはあきらめない ~努力する心の育て方~」 に書かれています。
リオ五輪後、多くの国々より東京五輪に向けて井村さんの監督就任のオファーがたくさん来ると予想されますが、やはり東京五輪は井村JAPANチームで、更に高い表彰台を目指して欲しいと思う気持ちは、私だけではないと思っています。